...おそろしさに髪が逆立つのを待つてゐるのでございます...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...それは時によつて非常に鋭く逆立つて皮膚に刺さることが出来る...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...短かい粗い毛が逆立つてゐる処がある...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...「呀(あ)ッ……」彼はおのれの頭髪が一本一本逆立つのをハッキリ意識した...
海野十三 「地球盗難」
...自分はいつも髪の逆立つほどの戦慄(せんりつ)を覚え...
太宰治 「人間失格」
...恐怖(きょうふ)に追われ逆立つおもいでした...
田中英光 「オリンポスの果実」
...更に逆立つ奔流は...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ぞーっと髪の毛が逆立つ思いに...
豊島与志雄 「狐火」
...白の髪粉をつけたその髪の毛はもう逆立つことはない...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...唯尤も近い入口の柱に吊つた籠の雲雀のみは茶碗の粟をこぼしつゝ逆立つた頭の毛を天井の網に突き當て/\もがいては絶えず鏡裏に活動して居る...
長塚節 「おふさ」
...逆立つた前髮には埃がついて居る...
長塚節 「菜の花」
...髪の毛が一本一本逆立つのさえ感じられます...
野村胡堂 「死の舞踏」
...針のやうに頭上で逆立つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...われらの注意ぶかい聴き手の髪の毛は逆立つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...蒸溜人(こして)はぎよつとして髪の毛が逆立つやうに感じた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...頭髪は針のやうに一本一本逆立つてゐた...
牧野信一 「悪筆」
...遂に髪の逆立つた三宝荒神と変つてしまふた...
正岡子規 「ラムプの影」
...半ば逆立つていて...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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