...義仲の命を奉じて東軍を逆ふ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...弟子はかう云ふ時に逆ふと...
芥川龍之介 「地獄変」
...口で求めず手で引立てる奈々子の要求に少しも逆ふことは出來ない...
伊藤左千夫 「奈々子」
...若(も)しジユウルに逆ふものがあれば...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...お前はそれに逆ふ力が無い...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...耳に逆ふもその行を利す...
太宰治 「お伽草紙」
...弱き脆きをしへたぐるあらびを見るもいつまでか悟の光暗うして時の徴候(しるし)は分かねども望めわが友いつまでか「力(ちから)」は「正(せい)」に逆ふべき...
土井晩翠 「天地有情」
...さういふ心掛だから餘裕もない身上から僕等を成業させたのでそこを思へば逆ふことも出來ないのである...
長塚節 「開業醫」
...己れに逆ふものなしさ...
林芙美子 「愛する人達」
...怒り諍(あらそ)ひて其心に逆ふべからず...
福沢諭吉 「女大学評論」
...それに逆ふからであらう調子やり多く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そのまゝ逆ふことなしに乗つてさへゐればドリアンは...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...良心に逆ふは賢明でなくして危険なればなり...
牧野信一 「卓上演説」
...彼等は私の気分に逆ふことを...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...あのデイ・ドリイマアは相変らず客に逆ふべき何らかの手段を考へてゐた...
牧野信一 「山彦の街」
...逆へば逆ふほど翼ある馬の奇怪な幻は見るも鮮やかに虚空を蹴り...
牧野信一 「夜見の巻」
...榛軒は蘭方医「天に逆ふる猛烈酷毒之薬を用」ゐると云つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...風に逆ふ髪は後ろに靡きて大馬の鬣(たてがみ)の如く...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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