...児曹(こどもら)大におそれ皆々四方に逃散(にげちり)けり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...二ちょうさんは即ち「逃散」であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...それからまた、「逃散」の罪は、盗みの罪ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...どないにもならんさかい」畢竟(ひっきょう)ずるに農奴なるが故に「逃散」が罪になるということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...「恫喝(どうかつ)」したら兵士は逃散したが指揮官だけは決死の形相で道をはばんでいる...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...(朝鮮の史料では伽洞民衆は武装した洋夷一行を見て守衛とともに逃散したはずだ...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...みなこの餓鬼(がき)の領地から逃散(ちょうさん)するであろうと思われた...
吉川英治 「鬼」
...わたくし達は他国へ逃散(ちょうさん)するしかないとも認(しる)してある...
吉川英治 「三国志」
...他国へ逃散(ちょうさん)する兵も多くて弱っておりますが」と...
吉川英治 「三国志」
...西涼州の百姓たちの逃散して...
吉川英治 「三国志」
...逃散する百姓さえあった...
吉川英治 「三国志」
...或いはすでに搦手(からめて)から逃散したかもしれぬぞ」兵はみな不用意に城壁へつかまり...
吉川英治 「三国志」
...この地方を逃散しながら...
吉川英治 「三国志」
...漢中へ逃散した百姓どもは魏の仁徳を知らないのだ...
吉川英治 「三国志」
...逃散した近辺の百姓もぼつぼつ陣門に来ていろいろな説をなした...
吉川英治 「三国志」
...だからいまや海に陸に逃散(ちょうさん)する離々(りり)たる敵影を見た公卿たちは...
吉川英治 「私本太平記」
...早くも逃散(ちょうさん)する兵さえ続出した...
吉川英治 「新書太閤記」
...(部下の大半が逃散したため...
吉川英治 「新書太閤記」
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