...多くの学者達と共に伊太利(イタリア)に逃れた...
大隈重信 「文明史の教訓」
...吾が祖(みおや)の國に行かむ」といひて、すなはち竊(しの)びて小(を)船に乘りて、逃れ渡り來て、難波に留まりぬ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...平々凡々とした生活から逃れようと...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...建文帝が靖難の役に死なゝいで僧侶になつて逃れたのが現れて來た...
内藤湖南 「維新史の資料に就て」
...逃れたぞ...
直木三十五 「南国太平記」
...ほとんど逃れる道はない――お雪は...
中里介山 「大菩薩峠」
...借金逃れもあつたでせうが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...逃れようといふのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は露子が生きている限り絶対に自分の運命から逃れられない...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...聖母(マドンナ)の像の下に跪いておしゃべりの誘惑から逃れるために汗だくになっていっしんに祈る...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...何とかしてこの有難迷惑な腕から逃れる工夫はないものかと苦心しているようであった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...張作霖がいよいよ関外へ逃れて...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...何者かから逃れるように日本を去られて...
堀辰雄 「菜穂子」
...照子に依つて慣された悪癖として――逃れることを欲して居た...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...作者附記――こゝで擱筆しては竜頭蛇尾のそしりを逃れぬが...
牧野信一 「早春のひところ」
...その極印が誰の眼をも逃れないと自覚するからです...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...その時兎たちまち元の道へ跳ね戻り犬と反対の方へ逃れ去る...
南方熊楠 「十二支考」
...伯夷は「父の命なり、之に背くべからず」と曰ひて、國を逃れ去る...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
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