...どうして逃げ去ることが出来たのであろう...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...蜻蛉は彼の鼻先にしたたか噛みついて逃げ去るし...
田中英光 「さようなら」
...剛強の心の中に念じ曰ふ546 IV 467.『あゝ進退を如何にせむ? 衆の恐れて紛々と逃げ去るほとり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...弥八より一足先に逃げ去る...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...川下へ逃げ去る)老船頭 あ――そッと教えてやろうと思ったのに...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
......
広海大治 「サガレンの浮浪者」
...一つの弱々しい言葉が僕の口から逃げ去る...
堀辰雄 「眠れる人」
...また虎は羊の角を焼いた煙を忌みその臭(かざ)を悪(にく)んで逃げ去る...
南方熊楠 「十二支考」
...これに向って汝は卑怯者だ逃げ去る事はならぬぞといい置き...
南方熊楠 「十二支考」
...二分間予を凝視した後(のち)逃げ去るのが面白い...
南方熊楠 「十二支考」
...警吏の包囲をのがれるために尼寺の塀を乗り越えて小さなコセツトを縄で塀の上から吊り上げて逃げ去ることなぞをも端(はし)なく思ひ出されたのであります...
室生犀星 「ザボンの実る木のもとに」
...その速やかに逃げ去るのをとどめ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あるいはこの犬飼が妻の逃げ去るのを妨(さまた)げるために...
柳田国男 「年中行事覚書」
...浪人者サンザンの態にて逃げ去る...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...久六、逃げ去る...
山中貞雄 「森の石松」
...裏木戸から逃げ去る...
山中貞雄 「森の石松」
...石松なんか居るもんか」石松、逃げ去る...
山中貞雄 「森の石松」
...すべてを捨てて逃げ去るにきまっている...
吉川英治 「三国志」
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