例文・使い方一覧でみる「追い立て」の意味
スポンサーリンク...それは寒さと愛着とから葉子を追い立てて二階に走らせようとするほどだった... 
有島武郎 「或る女」
...余程烈しく追い立てぬ以上...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...医者の外（ほか）には佐助にさえも負傷の状態を示すことを嫌がり膏薬（こうやく）や繃帯（ほうたい）を取り替（か）える時は皆（みな）病室を追い立てられた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...その声々ははっきりここまで聞えるけれども、この低能娘はおどり出して、「あいよ」ともなんとも存在を示さないし、なおさらそれが聞えているはずの神尾主膳が、早く追い立ても、追い出しもしてやらない...
中里介山 「大菩薩峠」
...だれだってＫを追い立てたり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...だれも追い立てるわけでもないのにひどく驚いてしまったグレゴールがあちこちとはい廻り始めたのをながめると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...追い立てを喰った七ツさがりの浦島が...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...それじゃ」ビンセント卿がメアリを馬車に追い立てた...
フレッド・Ｍ・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...追い立てをくって...
三好十郎 「その人を知らず」
...知らず知らずに自分の裡から母を追い立てているのだった...
矢田津世子 「女心拾遺」
...どの係りも追い立てられるような忙しさだった...
矢田津世子 「茶粥の記」
...店賃（たなちん）が溜って追い立てをくってる...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...城内数万の女子どもや老人を追い立て...
吉川英治 「三国志」
...供廻（ともまわ）りのことなど急げ」追い立てるように...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを承知なら、ゆるりとおれ」とたんに、どやどやと家臣たちが入って来て、両使を追い立て、城門の外へつまみ出してしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...追い立てたようだが...
吉川英治 「松のや露八」
...追い立てるように帰した...
吉川英治 「宮本武蔵」
...次に苜蓿のなかから追い立てる...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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