...一八 一部歴史、皆傳二形迹一、而情實或不レ傳...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...大きな馬の足迹(あしあと)の中に雨が一杯たまつてゐた...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...中には顎下腺炎(がっかせんえん)とかで死んだ祖母(ばあ)さんの手の迹(あと)だという黴(かび)くさい巾着(きんちゃく)などもあった...
徳田秋声 「足迹」
...一つはその旅客の迹を追うべく...
徳田秋声 「あらくれ」
...しかし抜いた迹がまだ痛かつた...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...垂迹(すいじゃく)和光の月明らかに――」と...
直木三十五 「南国太平記」
...言葉を改めて云うと人類発展の痕迹(こんせき)はみんな一筋道に伸びて来るものだろうかとの疑問であります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...彼等の公表する思想なり言説なりに現れて来る変化を迹付(あとづ)ければ...
夏目漱石 「点頭録」
...むしろ干渉のみを事とした形迹(けいせき)がある...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...その迹(あと)を見上げると...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...轍(わだち)の迹(あと)は行く人の心任せに思い思いの見当(けんとう)に延びて行く...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...轍の迹が際立(きわだ)って三四十本並んでいる...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...――斯(か)う談話(だんわ)の迹(あと)を辿(たど)れば辿(たど)る程(ほど)...
夏目漱石 「門」
...女中が主人の出た迹(あと)で...
森鴎外 「あそび」
...その或は体例に背(そむ)きたるが如き迹あるものは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...消えて迹(あと)なきうたかたのうたてき世を喞(かこ)ちあかしつ...
森鴎外 「うたかたの記」
...その考証の迹(あと)を手記して置いたのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...形迹(けいせき)から見れば...
森鴎外 「渋江抽斎」
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