...少くも硯友社は馬琴の下駄の迹(あと)を印し馬琴の声を聞いた地に育ったので...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...中には顎下腺炎(がっかせんえん)とかで死んだ祖母(ばあ)さんの手の迹(あと)だという黴(かび)くさい巾着(きんちゃく)などもあった...
徳田秋声 「足迹」
...去年の秋の氾濫(はんらん)の迹(あと)の恐ろしい大谷川の縁へ笹村は時々出かけて行った...
徳田秋声 「黴」
...しかも道は辛うじて先導の長尾氏の足迹を辿つて通れるくらゐの...
徳田秋聲 「霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ」
...却つて所謂る国民の輿論なるものに媚びむとするの迹あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...しかし其の失敗の迹に據つても太子の深謀遠慮を推測することが出來るので...
内藤湖南 「聖徳太子」
...穢迹(えじゃく)忿怒明王...
直木三十五 「南国太平記」
...印レ泥鴻爪空留レ迹...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...釈迦の一代教迹(いちだいきょうしゃく)の中に己(おの)れの心の落ちつき場と...
中里介山 「法然行伝」
...十劫正覚(じゅうこうしょうがく)というのは迹門の弥陀のこと...
中里介山 「法然行伝」
...わざとらしい痕迹(こんせき)を見せるのは厭(いや)だと云って...
夏目漱石 「行人」
...甘(うま)く行かんので所々不自然の痕迹(こんせき)が見えるのはやむをえない...
夏目漱石 「倫敦塔」
...なおしめった迹があるだけだった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...其迹小説よりも奇である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...額に血の迹(あと)はとどめじ...
森鴎外 「うたかたの記」
...玄隆は少(わか)い時不行迹(ふぎょうせき)のために父永寿に勘当せられていたが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...独身生活をberufsmaessig(ベルウフスメエシヒ)に遣っている先生の退却した迹(あと)で...
森鴎外 「独身」
...泉(いづみ)ある処に近き荼毘所(とびじょ)の迹(あと)を見る...
森鴎外 「みちの記」
便利!手書き漢字入力検索
