...須らく形迹に就(つ)いて以て情實を討(たづ)ね出だすことを要すべし...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...神の禍(わざはひ)を轉じて福(さいはひ)となし給へる迹(あと)は掩(おほ)ふ可からざるものあればなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...世高と秀英の二人は機の熟するまで迹(あと)をくらますことにした...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...貴女も迹取(あとと)り娘のようなお話ですね...
徳田秋声 「縮図」
...界隈では名の通つた料理屋の迹で...
徳田秋聲 「老苦」
...其の迹を見れば唯だ廉潔の美名を得たるのみにて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何々神といふのは垂迹である...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...王者迹熄而詩亡の章...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
......
内藤湖南 「卑彌呼考」
...夜が明けて見ると砲臺に近い瓜畑で穴は砲彈の爆發した迹であつた...
長塚節 「開業醫」
...わざとらしい痕迹(こんせき)を見せるのは厭(いや)だと云って...
夏目漱石 「行人」
...そんな痕迹は更(さら)になかつた...
夏目漱石 「それから」
...作為の痕迹(こんせき)ばかりで...
夏目漱石 「田山花袋君に答う」
...蝸牛(かたつむり)の這った迹(あと)のように歴然と光っている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...北宋所刊のものたる証迹が明である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...矛盾の迹(あと)つひに掩(おほ)ふべからざるに至らむ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...泉(いづみ)ある処に近き荼毘所(とびじょ)の迹(あと)を見る...
森鴎外 「みちの記」
...故(ことさ)らに迹(あと)を滅(け)さんと...
森鴎外 「みちの記」
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