...江山は勝迹を留め...
會津八一 「一片の石」
...二三町それとなく迹(あと)をつけられた感じだったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...心手忽ち萎縮して自己の責任をがるゝ迹あるを以てなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この「迹」の字が詩經の方では「績」の字になつて居りますけれども...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...夜が明けて見ると砲臺に近い瓜畑で穴は砲彈の爆發した迹であつた...
長塚節 「開業醫」
...極端まで描がき尽そうとする痕迹(こんせき)が...
夏目漱石 「草枕」
...わざとらしい痕迹(こんせき)を見せるのは厭(いや)だと云って...
夏目漱石 「行人」
...彼の処置には少しも人工的な痕迹(こんせき)を留(とど)めない...
夏目漱石 「行人」
...作物を離れたる後までも痕迹(こんせき)を残すのがいわゆる感化であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...みんなの前に引き出そうとする努力の迹(あと)さえありありと見えた...
夏目漱石 「明暗」
...形式の上に人間らしい迹(あと)を留(とど)めた...
夏目漱石 「門」
...文政以後また痕迹(こんせき)を留めず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...しかし信階が此人々と交つた形迹は絶無である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...森枳園(きゑん)の手迹と覚しき文字で文化四年丁卯以後と朱書してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「則其尋名勝、訪故迹、問奇石、看異木、唯良佐之尾是視、則良佐固驥、而余之為※也再矣」と云ふのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...僕はその形迹(けいせき)を失ってしまった...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...矛盾の迹(あと)つひに掩(おほ)ふべからざるに至らむ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...斬奸の挙も亦迹(あと)を絶たむ...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
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