...須らく形迹に就(つ)いて以て情實を討(たづ)ね出だすことを要すべし...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...過去十年の失敗の迹である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...先生の心持といったようなものの推移して行った迹(あと)が最もよく追跡されるような気がする...
寺田寅彦 「夏目先生の俳句と漢詩」
...そっくり私に迹(あと)を譲る気はなかったもんでしょうかね」お島は長いあいだ自分一人で極込(きめこ)んでいた...
徳田秋声 「あらくれ」
...其の迹を見れば唯だ廉潔の美名を得たるのみにて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其運動を倶にするの迹あるも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...神を本地として佛を垂迹とした説も起つて來たのであります...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...更に歴史的變遷の迹を考へる樣になつて來た...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...どこまで押して行くか分らない流れの迹(あと)を跟(つ)けて一町ほど来た...
夏目漱石 「永日小品」
...自(みづか)ら進んで其任に当つたと思はれる痕迹もあつた...
夏目漱石 「それから」
...然(しか)しそちらへは宗助(そうすけ)が進(すゝ)みたがらない痕迹(こんせき)が少(すこ)しでも出(で)ると...
夏目漱石 「門」
...これは何か発音の区別によるものであろうというようなことを考えておったような形迹もありますけれども...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
... 褥間餘血迹亦莫知所以...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...その或は体例に背(そむ)きたるが如き迹あるものは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二階の座敷牢は粉韲(ふんせい)せられて迹(あと)だに留(とど)めなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...綱宗は不行迹(ふぎやうせき)の廉(かど)を以(もつ)て...
森鴎外 「椙原品」
...独身生活をberufsmaessig(ベルウフスメエシヒ)に遣っている先生の退却した迹(あと)で...
森鴎外 「独身」
...然も行て其旧迹を見しものゝ言に因れば一間の茅屋のみ...
山路愛山 「頼襄を論ず」
ランダム例文:
ファイティング・スピリット 肌あい 売り言葉に買い言葉
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??