...星雲中には星空の各方面から隕石や彗星や特に宇宙微塵などのような多数の物質が迷い込んできてその中に集積する...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...鳥山廉平一生の迷いじゃ...
泉鏡花 「悪獣篇」
...非常に迷いましたけれど...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...人は迷い子になるにはこの世の中で眼かくしをされてひと廻りさせられればそれでよいのである――われわれは自然の広大さと奇異さとがわからないのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...無知の迷いが生ずるのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...大勢の人数が此処かしこに立ち迷い...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...彼は自分の気の迷いだと思った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...迷いをもって籠堂を出た竜之助は...
中里介山 「大菩薩峠」
...道に迷いましてからに」「旅の衆かエ――まあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...烏帽子岳の深林地帯深く迷い込んでしまったことがありました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...瘴気のような不気味な霧がまた朦朧と島の周りを立ち迷いはじめ...
久生十蘭 「海豹島」
...どんなキッカケでウロウロと迷い出すかわからない...
三好十郎 「肌の匂い」
...いってえどこから迷いこんで来やがったんだ...
山本周五郎 「風流太平記」
...――そこでは彼女が、秩父(ちちぶ)天童(てんどう)の盆地を脱出してから、行く先々の宿場や街道の辻で、口の悪い馬方だの百姓の子らに、容貌の異(ちが)うところを気がつかれるたびに、「碧眼(あおめ)の女よ」「混血児(あいのこ)のむすめよ」と指さされて、食に困り、宿に迷い、浮世の悲雨惨風(さんぷう)にたたかれ通して、みじめな彷徨(さまよ)いを続けた後(のち)流れ流れて、元の江戸へめぐり帰って来た褪(あ)せ窶(やつ)れた姿が、歳晩の巷(ちまた)に見出されます...
吉川英治 「江戸三国志」
...何とぞもうお迷いなく...
吉川英治 「黒田如水」
...初めて迷いの夢をさましたこの身が...
吉川英治 「剣難女難」
...(いかにせん?)と迷いもいよいよ深刻になるところへ...
吉川英治 「新書太閤記」
...「あられもないお迷いごと」とばかりいって...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索