...不思議な道に自覚なく迷い入って...
有島武郎 「或る女」
...鳥山廉平一生の迷いじゃ...
泉鏡花 「悪獣篇」
...そのうちにお鳥の容色に迷い...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...飛行機は、迷い鳥の様に、止めどもなくフラフラと揺れ傾いた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...まろの迷いの夢もさめて...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...相変らず心の遣りばに迷いながら...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...それがやはり居合わせた一匹の迷い猫を連れて行く...
寺田寅彦 「柿の種」
...やがて叢の中に迷いこんでしまう...
豊島与志雄 「憑きもの」
...上野原方面へ迷い入った時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...一昨夜上平館の下へ迷い込み...
中里介山 「大菩薩峠」
...心なしか物の怪でも立ち迷いそうな物凄い有様...
久生十蘭 「魔都」
...もはや迷いを有たなかった...
柳宗悦 「民藝四十年」
...迷いも焦りもない...
山本周五郎 「夕靄の中」
...昨年、例の震火災があるとすぐに、警視庁では救護班を組織して、逃げ迷い、弱りたおれた人々の救護に従事した...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...よほどの泥酔者でなければ迷い込む気づかいの無い処です...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...もうそれから以後の人人の迷いくらんでゆくような...
横光利一 「旅愁」
...彼が迷いこんだ所は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...おのおのの迷いを破り...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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