...彼女が私に返報を求めた...
...友人に好意を抱いていたが、その返報が得られなかった...
...電話をかけて感謝の意を述べると、彼女から返報の言葉が帰ってきた...
...取引先からの仕事依頼に返報するため、素早く対応した...
...彼は親切にしてくれたので、私も返報をしようと思っている...
...「さうして貴君はその返報にどうそれを扱ひなすつた」と彼等は問ふ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...中の子供はまた「……母の添乳(そえぢ)に……」どうとかこうとかいう歌を読んで返報をするというような話でありました...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...細刃(ほそみ)で斫(き)られた返報(へんぽう)をしようとて...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...その返報をしようともしなかった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...この罪悪は人類に返報を求めている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...こんな所まで陥ってきた自分自身に返報をするつもりだった...
豊島与志雄 「反抗」
...ところがこっちから返報をする時分に尋常(じんじょう)の手段で行くと...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...この間おさんの三馬(さんま)を偸(ぬす)んでこの返報をしてやってから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その返報を受けないではすまない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...返報に彼らを殺そうとしたのだといった...
南方熊楠 「十二支考」
...この返報に世間あらゆる地行...
南方熊楠 「十二支考」
...婆あさんが返報に爺いさんにキスを二度して遣つた...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...その御返報かと心得まして...
夢野久作 「斬られたさに」
...「覚えていろ! この返報はきっと思い知らしてやる」と捨科白(すてぜりふ)を云って...
吉川英治 「剣難女難」
...その返報には、こうしてやる、こうしてやる!」天性(てんせい)、石なげの妙(みょう)をえた蛾次郎が、邪魔物(じゃまもの)のない頭の上からねらいうちするのだからたまらない、さすがの燕作も手むかいのしようがなく、あわてまわって、竹童のからだを横わきに引っかかえるや否(いな)、小山の降(お)り口(ぐち)へむかって、一足(そく)とびに逃げだした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...聞けば、善信夫婦は、あの後、草庵の法弟にみな暇を出し、自分たちの什器(じゅうき)から輦(くるま)まで焼いて、吾々の成敗の手を心静かに待っておるらしい様子とか――そういう覚悟の者へ、物々しい返報は、かえって、こちらが大人げなく、世上のわらい草となり、念仏打倒の輿論(よろん)を邪(さまた)げることとなろう...
吉川英治 「親鸞」
...よくも、この蜘蛛太と山吹さまに汚名を着せやがったな、その返報は、きっとしてやる、覚えていろ」いうことばのうちに、年景は、二の矢をつがえていた...
吉川英治 「親鸞」
...返報のまた返報をしてもいいのか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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