...彼女が私に返報を求めた...
...友人に好意を抱いていたが、その返報が得られなかった...
...電話をかけて感謝の意を述べると、彼女から返報の言葉が帰ってきた...
...取引先からの仕事依頼に返報するため、素早く対応した...
...彼は親切にしてくれたので、私も返報をしようと思っている...
...――このくらい愉快な返報(へんぽう)はありません...
芥川龍之介 「報恩記」
...「さうして貴君はその返報にどうそれを扱ひなすつた」と彼等は問ふ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...それを根にもつてこんな機会に強く返報なさるなどの下司らしい魂胆はみぢんも無く...
太宰治 「右大臣実朝」
...しかし、狸が婆汁などといふ悪どい欺術を行つたのならば、その返報として、それくらゐの執拗のいたぶりを受けるのは致し方の無いところでもあらうと合点のいかない事もないのであるが、童心に与へる影響ならびに発売禁止のおそれを顧慮して、狸が単に婆さんに怪我をさせて逃げた罰として兎からあのやうなかずかずの恥辱と苦痛と、やがてぶていさい極まる溺死とを与へられるのは、いささか不当のやうにも思はれる...
太宰治 「お伽草紙」
...この罪悪は神に返報を求めるだろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わたしへの返報のつもりだったのかしら...
豊島与志雄 「自由人」
...そのようなけちな返報をするような人ではない...
豊島与志雄 「自由人」
...その近衛騎兵をうち破って返報をした者の中にポンメルシーもいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...汝(なれ)は我等に返報(むく)ゆなり...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...世間が相手にしてくれない返報に...
夏目漱石 「坑夫」
...祝儀(しゅうぎ)の心附けが少なかったりした家は思わぬ返報(しかえし)をされるものだった...
水上滝太郎 「山の手の子」
...いつかきっとこの返報をしてやる...
山本周五郎 「桑の木物語」
...その御返報かと心得まして...
夢野久作 「斬られたさに」
...「覚えていろ! この返報はきっと思い知らしてやる」と捨科白(すてぜりふ)を云って...
吉川英治 「剣難女難」
...汝は三、四年前に、拙者の道場で打ちのめされた腰抜け侍だな」「おお、その腰抜け侍の新九郎が、改めての返報だ...
吉川英治 「剣難女難」
...その返報は当然てめえにかかってくるのが物の順序だ...
吉川英治 「親鸞」
...返報のまた返報をしてもいいのか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その返報に、おらにも煮え湯をかぶせるなら、かぶせてごらん...
吉川英治 「宮本武蔵」
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