...この文案を作製した綿貫なる男の性格を想像せしむるに足るから...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...『一代男』の島渡りはいかにも男の性慾の末である...
田山録弥 「西鶴小論」
...葉子に言わせると男の性格にも欠陥があった...
徳田秋声 「仮装人物」
...つまり男の性欲を持っている私は...
外村繁 「澪標」
...「あの男の性格もほぼ分ったし...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...今もいった通り多摩川の岸で船頭や粉挽をやっている位の男ですからいわゆる通人という部類の男ではありますまい――遊戯思想ということをもう少し厳粛に考えているかも知れません」「ところであの小説の中の Tsukue が主人公なのですか――よくあの男の性格をニヒリストだというのを聞きますが...
中里介山 「山道」
...あの男の性格はなどと手にとったように吹聴(ふいちょう)する先生があるがあれは利口の馬鹿と云うものでその日その日の自己を研究する能力さえないから...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...見過しも聽き過しも出來ないのがこの男の性分でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見過しも聞き過しも出来ないのが此の男の性分でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大陸的な豊饒(ほうぜう)な男の性質に打たれて...
林芙美子 「浮雲」
...就中(なかんずく)『ファーザース・エンド・チルドレン』中のバザーロフなんて男の性格は...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...このふとった男の性格は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...又この男の性質が結婚後...
三好十郎 「恐怖の季節」
...実にあの男の性格を現わしている...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...此男の性命を絶つた鋭い匕首は...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...しかし男の性質を底まで知り抜いている女には...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...女が男の性質をみぬく勘は...
山本周五郎 「やぶからし」
...四十男の性も旺(さかん)なはずである...
吉川英治 「私本太平記」
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