...といったような封建的な――というよりは近代的なといった方が当るかも知れぬ――ある百姓心理のこり固まりなのだ...
犬田卯 「沼畔小話集」
...近代的な高層建築の百貨店が出来ていたが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...単に日本や支那の文化的教養の特殊性によるばかりでなく(東洋にはギリシア的――近代的な自然科学と社会科学とが発達せず...
戸坂潤 「科学論」
...夫が近代的な形態でなくていいなら...
戸坂潤 「科学論」
...三木哲学という近代的な歴史哲学が...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...スタンダールのジュリアン・ソレルなどがそのやや近代的なタイプだ)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...豊富に硝子を用いた近代的な大建築で...
豊島与志雄 「北支点描」
...いとも近代的な鬱憂の調子...
中原中也 「デボルド―※[#濁点付き片仮名ワ、1-7-82]ルモオル」
...近代的な文化設備と...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...どんな山の中へ行つてもすばらしい近代的な鋪裝がしてあつて...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...近代的な合奏をしていた...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...一人の老貴婦人が近代的な芸術刺繍を吟味している...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...それは幸福に對する近代的な代用品である...
三木清 「人生論ノート」
...近代的な無限進行の時間に對し...
三木清 「歴史哲學」
...書き方に近代的なはかなさが見せてあるのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...須貝 近代的な景色でいいと思うがな...
森本薫 「華々しき一族」
...近代的な要意と理解のもとに...
吉川英治 「折々の記」
...もとよりこの写実は、近代的な、個性を重んずる写生と同じではない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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