...啻に迅速に、且つ遺漏なく犯罪者を逮捕したといふ許りで無く、事を未然に防いだといふ意味に於て特に然うで有る...
石川啄木 「所謂今度の事」
...獅子の如き迅速な勢いで...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...迅速に旋転しながら昇って行ったが...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...さすれば二色の写真が迅速に引続いて交互に現れるから...
寺田寅彦 「話の種」
... 520オイリュウスの子――何人もかく迅速に敵打たず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...見えないほど迅(はや)く通りぬけた...
本庄陸男 「石狩川」
...(c)それは偶然迅速猛烈に浮かびでる一想念の余響である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...迅くも兵機の「転」を考えて...
吉川英治 「上杉謙信」
...もう自斎の屹然(きつぜん)と立っているのに反して重蔵は仰向けに倒れていた……それ程に迅(はや)かった...
吉川英治 「剣難女難」
...おそろしい迅さでうごいている...
吉川英治 「三国志」
...飛鳥のような迅さの物が大庭を過(よ)ぎって...
吉川英治 「私本太平記」
...怖ろしく迅(はや)い上洛...
吉川英治 「新書太閤記」
...雲脚(くもあし)が迅(はや)くなりかけている...
吉川英治 「新書太閤記」
...魔術とも見えるその迅(はや)い光の輪のうちに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一ノ谷のあのように迅く陥ちた功績は...
吉川英治 「源頼朝」
...何処へ行く?壮者(わかもの)のような迅い足で...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...迅ちゃん、と昔のとおりに呼べばいいではないの」母は愛想よくこう言った...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
...極めて迅速に西に向ってはローマ帝国...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索