...それは或は人生を知るには迂遠(うえん)の策だったのかも知れなかった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...それは或は人生を知るには迂遠の策だつたのかも知れなかつた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...どうかすると世間とかけはなれて迂遠となり微弱となるような傾向もないではない...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...迂余曲折(うよきょくせつ)する迷路...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...迂遠(うえん)なようであるが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...迂闊ニソウハ云イソウモナイ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...その時、迂濶にも、こちらから二三発応射した卑怯者があった...
豊島与志雄 「渡舟場」
...ひた走りに町を迂回(うかい)して左内阪(さないざか)を昇り神社の裏門から境内(けいだい)に進入(すすみい)って様子を窺うと...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...彼は迂儒(うじゅ)たるをまぬがれなかつた人といえる...
蜷川新 「天皇」
...家(うち)の人(ひと)の機嫌(きげん)そこなうても困(こま)りますと迂路(うろ)/\するに...
樋口一葉 「われから」
...自分の迂闊(うかつ)さが...
火野葦平 「花と龍」
...あらゆるものを除去してしまふといふ迂路によつてしかその目的は達せられない...
堀辰雄 「色褪せた書簡箋に」
...立法等の所謂合理的なる迂路を經ずして...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...ヘヘヘ……貴方にも似合わない迂濶(うかつ)な新聞の読み方をしたもんですなあ」「……………」「ねえ...
夢野久作 「オンチ」
...急にまたここへ迂回(うかい)して来たのは勝頼の巧みな偽動進軍(ぎどうしんぐん)だったかも知れない...
吉川英治 「新書太閤記」
...七意外そうな顔をする人々の迂遠さを提婆(だいば)はあわれむように薄く笑って...
吉川英治 「親鸞」
...私の迂著をどういう読み方で日ごろ受けとっていたかなどの感想をも...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...まる四年にわたる迂作の連載中に...
吉川英治 「随筆 新平家」
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