...ツイ迂闊(うかつ)して挨拶(あいさつ)しなかったというので群集の中で呼留められて...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...更にその途上わざわざ迂回(うかい)して後藤や小村やマレウイチと会見した事実から推しても二葉亭の抱負や目的をほぼ想像する事が出来る...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...私は自分の迂濶さに気づいて...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...一七 迂してゆく道でよい道...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...彼が言うにはアメリカ西部ではコレラは砂地の地域を迂回してカルシウム地区に猛威をふるい...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...こんな迂遠(うえん)なことでは便(たよ)りにならん...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...もとより迂愚の著者である...
太宰治 「『老ハイデルベルヒ』序」
...迂廻(うねり)くねった小径(こみち)をいろいろに歩いて...
徳田秋声 「新世帯」
...そこで交叉してる他の鉄道線から迂回して...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...これは自分が迂闊だったので...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...縮め賃は小為替(こがわせ)にて此方(こなた)より御送(おんおくり)可申上候(もうしあぐべきそろ)とあるのさ」「なるほど迂濶(うかつ)だな」と主人は己(おの)れより迂濶なものの天下にある事を発見して大(おおい)に満足の体(てい)に見える...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...槍の尖の鍍金がコロナの岬角を迂回する航海者の目標になっていたというので有名だった...
野上豊一郎 「パルテノン」
...あらゆる迂余曲折を明確に闡明するため...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...迂闊な私は名前を知らないが...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...沼のまはりを迂囘してゐる一本の小徑によるほかはないので...
堀辰雄 「窓」
...山また山を迂回し...
吉川英治 「上杉謙信」
...迂回潜行の奇策へ出るにはその地的条件は絶好といってよい...
吉川英治 「私本太平記」
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