...建物をグルッと迂廻(うかい)して...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...迂路(うろ)つき廻(まわ)るので既(すで)に三里(り)以上(いじやう)歩(ある)いたに關(かゝは)らず...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...迂巷の両君が書いたことがある通り...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...迂遠な学問なんかを...
太宰治 「乞食学生」
...またわが邦は天然の商業国なりというがごときの問題を喃々(なんなん)するがごとき迂遠の労を採るを要せんや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...土佐派は智巧なる如くにして反つて迂拙自由党は依然として星氏の手中に在り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その時……僕も迂濶でしたが……その時初めて気がつきました...
豊島与志雄 「舞踏病」
...そのまま迂濶には信じられない...
豊島与志雄 「文学以前」
...ところが、その後、平泉の東方を流れていた北上川の流域が変って、西の方に迂回し、平泉館、柳の御所、伽羅の御所、並(ならび)に高館の一部――藤原四代の栄華の、最も重要な地点の上を流れ、これ等の古跡の大部分は、北上川の流の底になってしまったのでした...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...亦一概に迂遠なりとして之を排斥すべきにあらざるを明かにし得べし...
原勝郎 「貢院の春」
...日本の警察は迂濶ですよ...
久生十蘭 「金狼」
...まはりの者共が恰で迂参な中心人物でゝもあるかのやうに私の上をじろ/\と眺めてゐるので...
牧野信一 「二日間のこと」
...かれは迂濶(うかつ)な相手ではござりませんぞ」「先日どなりこんだそうだが」「お国もとから暴れ者がやって来たので...
山本周五郎 「新潮記」
...法泉寺の山から大迂回(おおまわり)に...
吉川英治 「上杉謙信」
...その間――張済(ちょうさい)と樊稠(はんちゅう)の二将は、道を迂回して、長安へ進んでしまった...
吉川英治 「三国志」
...今庄を迂回(うかい)し...
吉川英治 「新書太閤記」
...街道の遠くを迂回(うかい)し...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それを撒(ま)くためにさんざん道を迂回(うかい)した事情を告げればいいことであるが...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??