...迂散(うさん)らしく相手の顔を見やつた...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...と三谷はちょっと迂濶(うかつ)を恥じた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...其処(そこ)に気がつかないというのは迂遠(うえん)なことである...
高浜虚子 「俳句への道」
...北京から朝鮮を迂回して...
豊島与志雄 「擬体」
...迂曲(うきょく)し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかし迂濶と知り矛盾と知りながら...
夏目漱石 「行人」
...しかし今から金持になるのは迂闊(うかつ)な彼に取ってもう遅かった...
夏目漱石 「道草」
...いくら迂闊(うかつ)な彼の耳にもしばしば伝えられていた...
夏目漱石 「道草」
...その目論見こそ迂遠なれ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...私はそれには迂濶(うかつ)に答えられないような気がして...
堀辰雄 「楡の家」
...あちこちで迂散な奴と怪まれたりしながら...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...お梅が傍から口を出したが村上は差し當つての混(こ)み入(い)つた川村家の事情を迂闊(うくわつ)にお梅などには打ち開けないで...
正宗白鳥 「孫だち」
...喜望峰迂囘による印度(インド)航路がポルトガル人により発見されたので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...道を迂回するのが...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...そんな迂遠(うえん)な方法を取らないでも近路(ちかみち)はいくらもある...
村井弦斎 「食道楽」
...捨て篝火山越えの迂回をとった正法攻撃隊の進路は...
吉川英治 「上杉謙信」
...大玄関のほうへ迂回(うかい)して来ると...
吉川英治 「新書太閤記」
...これは迂(う)かつな談議はつつしまなければならないと思った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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