...その迂路をとつてゐるには彼の生活が餘りに忙しかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...と三谷はちょっと迂濶(うかつ)を恥じた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...迂遠(うえん)なようであるが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...もとより迂愚の著者である...
太宰治 「『老ハイデルベルヒ』序」
...ぐるりと此の島を大迂回して...
太宰治 「佐渡」
...迂闊(うかつ)なようですが...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...そして此の迂濶(うかつ)な夫婦は...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...またわが邦は天然の商業国なりというがごときの問題を喃々(なんなん)するがごとき迂遠の労を採るを要せんや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...科学は迂遠なる知識となる...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...然るに其時務を弁ずるの迂濶なること斯の如きは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...私たちは安心してずんずんと赤煉瓦の本家(おもや)について迂廻しながらその裏手へ出てみると...
永井荷風 「日和下駄」
...迂濶(うかつ)には天機を洩(も)らしがたい...
夏目漱石 「虞美人草」
...自分は非常に迂濶(うかつ)な真似(まね)をしているのではなかろうかと疑(うたが)った...
夏目漱石 「門」
...四九年のニューヨーク・サンフランシスコ間(ケープホーン迂回)の帆走記録は百四十三日ないし二百六十七日だったが...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...迂濶にそれを申しあげることはできかねます...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...迂闊(うかつ)千万...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...迂濶(うかつ)に立派な口をきくとあとで引込みがつかなくなるよ」得石は妻を見た...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...かような説明は迂遠に感じられるものの...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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