...廣い都の辻々で町の人々が寄ると触るとそのことを語り合っている...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...―――あの辺の町や港を歩くことだね」とある四辻を鍵(かぎ)の手に曲っている佗(わ)びた荒壁の塀の屋根の...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...和辻思想を理解するのに根本的な参考になるのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ブーシュラー四つ辻(つじ)の地下の輻湊点(ふくそうてん)にも迷わないで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...町々の辻では太鼓の会がありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...小浜の辻番があります...
中里介山 「大菩薩峠」
...草津の辻へ「生曝(いきざら)し」にかけてしまったが...
中里介山 「大菩薩峠」
...その晩から辻斬釣(つ)りに出かけました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三馬路の四辻にはられたそれはトルコ巻き煙草の奇麗なポスター...
三岸好太郎 「上海の絵本」
...御大老が斬られるわ、あっちでもこっちでも強盗火つけ、押しがりゆすり、人殺し辻斬りと、全体末はどうなるのかなあ?長五 そいつは八卦見にでも聞くがいいや...
三好十郎 「斬られの仙太」
...二人の友達と四辻で話をしている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...すぐ目の下には城下(じょうか)の町や辻々(つじつじ)の人どおりまでが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...用のない者まで辻にあふれ出し...
吉川英治 「新書太閤記」
...勿論、辻咄の徳西も、勤番侍も、すべて吉良、千坂の手から廻されている一味であった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...大津口の並木の辻にも...
吉川英治 「親鸞」
...梅ヶ辻から野中の観音のほうへうねっている一筋道を...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...宅の主(あるじ)もびっくりして、町の衆がいううわさを問い糺(ただ)してみると、宝蔵院のお坊さまばかりでなく、所々の辻口に、奈良の牢人衆がかたまって、きょうは宮本という男を捕まえて、宝蔵院へ渡すのだといっているそうです...
吉川英治 「宮本武蔵」
...やや辻褄(つじつま)の合わない点もあるが...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??