...辻馬車をやとってはもらえませんか...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...……が博多節の文句か、知らず、陰々として物寂しい、表の障子も裏透くばかり、霜の月の影冴えて、辻に、町に、按摩の笛、そのあるものは波に響く...
泉鏡花 「歌行燈」
...その横穴が所謂『六道の辻』で...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...光の応用としては理研の辻二郎博士によって開拓された...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...和辻教授の方はずっと世界的で又国際的だが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...辻(つじ)馬車が見出せなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...辻講釈の方は歯こそ抜けておれ眼付のこわい人の悪るそうな爺であった...
永井荷風 「伝通院」
...長浜の町の辻に於ける獲物に覘(ねら)いをつけていると見れば見られないこともない...
中里介山 「大菩薩峠」
...吉原へ通う客を拾う辻駕籠(つじかご)の若い者...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうにもおさまりがつかなくなってしまいました」箸の辻占小鰭の鮨売といえば...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...辻と起臥を共にしたのは僅か一年あまりに過ぎなかつたが...
北條民雄 「道化芝居」
...その中に、丸山薫、辻野久憲、保田與重郎、伊東靜雄、神保光太郎、伊藤信吉、津村信夫、田中克己、阪本越郎、立原道造などの若い詩人たちの名を擧げることが出來る...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...夕方に雨が降り出した小供は家へ走りこむポストは家へはいれない雷ごろ/\なり出してポストはシク/\泣いて居る今まで町で遊んでた四つ辻かどに立って居るそのまゝ其所で立ずくみいな妻ピカ/\ 光り出す(大正十一年二月七日綴)...
槇村浩 「ポスト」
...私の見たような辻川の嫁入りは...
柳田国男 「故郷七十年」
...池の坊を出てすぐの湯町の辻に...
吉川英治 「黒田如水」
...いわゆる“川ノ辻”をなしており...
吉川英治 「私本太平記」
...辻々四十八ヵ所にいつもは終夜詰めている篝屋(かがりや)(後世の辻番所)の武士が...
吉川英治 「私本太平記」
...辻には大篝(おおかがり)を焚き...
吉川英治 「新書太閤記」
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