...辰子も――これは始終伏眼(ふしめ)がちだったが...
芥川龍之介 「路上」
...「藪原辰一」と云う盲人に化けてしば/\聚楽の城内へも召されるようになっていた...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...お芳は一度は辰之助の家へ入ったけれど...
徳田秋声 「挿話」
...辰爺さんはガンと一つ鳴らして見た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...大法寺の經藏に向つた二人の手先は、何の造作もなく、その中で馬鹿囃子をやつて居る、押上の笛辰と、その弟子で太鼓の上手(じやうず)と言はれた、三吉を縛つて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お辰の奉公人を始め家族全部の身持...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とんだことをやり兼ねませんね」「――」「それから」「まだあるかえ」「主人の義理の弟の辰(たつ)之助――店の支配をして居る四十男ですがね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その辰さんだつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...路地の中で待つて居た辰三の外にはありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...辰公(たつこう)の商売は...
羽志主水 「越後獅子」
...お君 (辰三郎に縋り)どこへ行くの...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...辰男はそれらを本箱に収めて...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...天保壬辰三月の柏軒の日記に...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...母は辰弥の腕をぎゅっと掴(つか)んだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...光辰の歿後(ぼつご)に剃髪(ていはつ)して泉阿弥となのり...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...「――七年待ったとて同い年ゃ同い年」光辰はそっちへ歩いていった...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...今の場合辰子が善良で子供らしく彼に思はれて來るのは却つて彼を苦しめた...
横光利一 「悲しみの代價」
...それに應ずることを悦んでゐる辰子を常に見て來た俺は...
横光利一 「悲しみの代價」
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