...辰子はちょいと眼を帯止(おびど)めの翡翠(ひすい)へ落して...
芥川龍之介 「路上」
...留守中の来訪者の名刺の中に意外にも長谷川辰之助の名を発見してあたかも酸(す)を懐(おも)うて梅実を見る如くに歓喜し...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...「謹厳」が洋服を着たような満面苦渋の長谷川辰之助先生がこういう意表な隠し芸を持っていようとは学生の誰もが想像しなかったから呆気(あっけ)に取られたのも無理はない...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...空気清澄にして夜ごとに煌々(こうこう)たる満天の星辰(せいしん)を仰ぎ得たるアラビヤ地方に住みて...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...辰馬銀行に出かける事にした...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...丸辰と署長を連れて...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...」と辰代はたしなめた...
豊島与志雄 「変な男」
...辰代が昼間洗い清めて...
豊島与志雄 「変な男」
...まだ辰刻(いつつ)(八時)少し過ぎ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...辰巳(たつみ)っ子らしい気象(きしょう)を謳われましたが...
野村胡堂 「礫心中」
...「研辰」の方の歌をやって貰ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...戊辰(ぼしん)の役(えき)には...
本庄陸男 「石狩川」
...あるいは河漢星辰(かかんせいしん)の地平に垂接せるが如き...
正岡子規 「俳諧大要」
...「辰さんはこの英語の意味を理解して居るのか知らん...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...辰男はそれ等を本箱に收めて...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...辰造 渡り人足なんぞ打つちやつといて...
三好十郎 「地熱」
...三男辰盛(しんせい)は奥州(おうしゅう)の津軽家に仕え...
森鴎外 「渋江抽斎」
...が、突然妻の辰子が、今自分の感じてゐるのと同じ喜びをいやそれよりももつと強い自信を多くの男達に感じさせて來續けたのだと彼は思つた...
横光利一 「悲しみの代價」
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