...四邊深黒にして容易に之を辨ずる能はず...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...溪流また明かに辨ずる能はざらんとする今の時に當りて...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...その髣髴を辨ずる能はざれど...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...一間先をも辨ずることが出來ず...
田山花袋 「日光」
...大小の事總て侯の意見に聽きて僅に辨ずるを得るが如きの状あるは何ぞや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...さう云ふ時にステパンは何事にも服従しなくてはならぬと云ふ立場からその用向を辨ずることにしてゐる...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...十分に用は辨ずると思ひます...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...かかる嫌名を辨ずる方法としては...
内藤湖南 「支那目録學」
...咄嗟(とつさ)に辨ずる手際がない爲めに...
夏目漱石 「子規の畫」
...此等の用向を辨ずる爲には奧州人が少からず上方に往來したに相違ない...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...蓋し輕躁の書生輩は此大徳の輕重を辨ずること能はずしてこれを言はず...
福沢諭吉 「帝室論」
...そして人はその孰(いづ)れか斎にして孰れかたかなるを辨ずることを得なかつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...かう云ふ事は大抵此男に頼んで辨ずるのであつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...頗る其工費を辨ずるに苦んだ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...先生は手を袖にして事を辨ずることが出来る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...僅に費用を辨ずることを得たと云ふことである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「ドラマ」の所謂沒却理想の詩なることはここに辨ずることを要せず...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...賓主の間に周旋して事を辨ずるものもまた多くは余なりき...
森鴎外 「舞姫」
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