...すっかり枯れ切った林をわけて、東山を登り、日の暮れ方に、何というか名は忘れたが、小さな部落に出た...
石川欣一 「可愛い山」
...日の暮れ方で、気持のいい森の香や手を延して、上から下っている枝で捕えることの出来る奇妙な昆虫や、一列をなしてガラガラ進む変な馬や変な騎手たちによって、私は愉快な一時間をすごし、而もそのどの一分間をも、私は楽しんだ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そして日の暮れ方...
石川欣一 「山を思う」
...暮れ方のうるみを帯びた物しづかな低い波の音につれる子守歌がたまらなく悲しい...
伊藤野枝 「日記より」
...その日の暮れ方、税関の門がもう閉まろうという前、待ちに待ったレッド老人の声がやっと門の方から聞えた...
海野十三 「軍用鼠」
...ある日の暮れ方、滄洲がいつものやうに、縁端(えんばた)で髯を扱(しご)いていい気持になつてゐると、そこへ恰幅(かつぷく)のいいお爺さんが訪ねて来た...
薄田泣菫 「茶話」
...ある日の暮れ方、房子が、襷(たすき)がけになってそれ等の草木に一生懸命になって水を与えているところへ、庸介がやって来た...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...あたかも静寂な暮れ方の空をいろどる夕ばえのごとき明るくはなやかなさびしさをもって全巻のカデンツァをかなでることになっているのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...二十八日の暮れ方まで...
徳田秋声 「足迹」
...もう日の暮れ方であった...
徳田秋声 「足迹」
...日暮れ方に衆(みんな)と一緒に...
徳田秋声 「黴」
...入って来た日暮れ方の町の雑沓(ざっとう)と雑音に...
徳田秋声 「爛」
...十六私(わたくし)の行ったのはまだ灯(ひ)の点(つ)くか点かない暮れ方であったが...
夏目漱石 「こころ」
...考へることもない かうして暮れ方(がた)がちかづくのだらう...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...日暮れ方にこの窓から覗いていると...
夢野久作 「ココナットの実」
...おそらく暮れ方から大風が吹くであろう...
吉川英治 「三国志」
...やがて伊勢大神宮への何里とつづく参道並木を暮れ方に見た...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それは今日の暮れ方...
吉川英治 「宮本武蔵」
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