...辛辣なる論客を有せしなるべし...
芥川龍之介 「恒藤恭氏」
...その辺は勿論辛辣なる機鋒を露はしてゐるのに違ひない...
芥川龍之介 「僻見」
...辛辣な皮肉屋であったことが事実であるようだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...レオニダスに補うにラブレー(訳者注 十六世紀フランスの物語作者にして辛辣なる皮肉諷刺に秀ず)をもってし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...葵は辛辣な取調をうけた...
久生十蘭 「金狼」
...一般の考えに辛辣な反対を述べる人だけを考え深い人だと思うものだよ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...この説明に関したある辛辣な皮肉から...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...今は守銭奴計りだ」と吐き出すやうに現代人に対して辛辣な罵言をあびせかけた...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...おそるべき冷酷な辛辣な眼つきと口調とでこういった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...そのような機会をつかんだ甚兵衛の辛辣な笑いに表現された復讐の対象に...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...辛辣な質問に驚いたように見えた...
宮本百合子 「思い出すこと」
...辛辣な味というものの無いところです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...子供らしいが辛辣な批評をさえ投げつけている...
山本周五郎 「菊屋敷」
...なにか辛辣な一言できめつけたいようすだった...
山本周五郎 「新潮記」
...細い眼は兇悪で辛辣な光をおび...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...たまらないほど辛辣な満足のわななき……それはこうした仕事によって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...元来仲達の皮肉と辛辣な舌は...
吉川英治 「三国志」
...ショオが社会に対して浴びせかける辛辣な皮肉の裏には...
和辻哲郎 「転向」
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