...辛辣なる論客を有せしなるべし...
芥川龍之介 「恒藤恭氏」
...かなり辛辣なしかも当を得た批評をしている...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...此の機鋒辛辣な人相見は其後ドウしたか知らない...
内田魯庵 「人相見」
...蕗の薹は辛辣な皮肉家だけに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...健康を喚び覚させるような辛辣な空気の匂とは...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...手紙につぐ手紙をもってして毒々しい警告と辛辣な中傷を注ぎ込んだ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...辛辣な皮肉屋であったことが事実であるようだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...二日二夜に亘る辛辣な審問の前に...
野上豊一郎 「パリの地下牢」
...かなり辛辣な毒々しい言葉が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...一人はこの上もなく辛辣な性質となり...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...辛辣な非難はどの点からも認めざるを得ない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...すなわちその辛辣な味が貴ばれる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...岡さんのいやな辛辣な一面が...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...辛辣な質問に驚いたように見えた...
宮本百合子 「思い出すこと」
...己の観念の辛辣な興味を柔らげる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...はるかに辛辣な・徹底した・したがってわたしの考えをもってすればはるかに正しい・判断者であったのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...たまらないほど辛辣な満足のわななき……それはこうした仕事によって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...これを材料(たね)にして盛(さかん)に暗(やみ)から暗へ辛辣な手を延ばして...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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