...辛辣なセラピオンの行が...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...蕗の薹は辛辣な皮肉家だけに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...女の脚はもつと辛辣なものだと初めて気がついたらしかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...辛辣な皮肉屋であったことが事実であるようだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ぴりりとくる辛辣な警句や...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...それぞれ得意の辛辣な皮肉を飛ばして...
中島敦 「斗南先生」
...一番辛辣な仕返しを...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...(彼は常にさうした辛辣な反語を好んだ...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...辛辣な諧謔(かいぎゃく)を弄した...
久生十蘭 「地底獣国」
...クック博士は辛辣な諷刺のゆえに...
久生十蘭 「南極記」
...この辛辣な追求に逢ったら...
久生十蘭 「魔都」
...一人はこの上もなく辛辣な性質となり...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...如何にも自分は辛辣な心を持つてゐるんだ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...すなわちその辛辣な味が貴ばれる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そのような機会をつかんだ甚兵衛の辛辣な笑いに表現された復讐の対象に...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...己の観念の辛辣な興味を柔らげる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...なにか辛辣な一言できめつけたいようすだった...
山本周五郎 「新潮記」
...辛辣な冬の日に酷しくさらし出された...
淀野隆三 「思ひ出づるまゝに」
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