...「南無三宝」と唱えることで仏教の祈りを表す...
...南無三(なむさん)浪に攫(さら)わるる...
泉鏡花 「悪獣篇」
...南無三宝(なむさんぽう)...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...南無三(なむさん)してやられしと思ひしかども今更追ふても及びもせずと...
巌谷小波 「こがね丸」
...南無三、こりゃどうしたのでしょう!」目の前の光景が一変したので、彼はぎょっとして後へ退った...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...元治元年、私が中津に行(いっ)て、小幡篤次郎(おばたとくじろう)兄弟を始め同藩子弟七、八名に洋学修業を勧めて共に出府するときに、中津から先(ま)ず船に乗(のっ)て出帆(しゅっぱん)すると、二、三日天気が悪くて、風次第で何処(どこ)の港に入るか知れない、スルと南無三宝、攘夷最中の長州(ちょうしゅう)室津(むろつ)と云う港に船が着(つい)た...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...拔足差足 忍び寄つた野兎は 蓆圍ひの隙間から 野菜畑に跳びこんだとたんに係蹄(わな)に引かかる 南無三 とんぼがへりを二つ三つ力まかせに空を蹴る 月を蹴る 月は 山の端に入(は)いるやがて兎は 寢てしまふ 白菜たちが眼を醒す...
三好達治 「兎」
...南無三です――悪い所へ悪く目ばしこい女が来合わせたもので...
吉川英治 「江戸三国志」
...そこで尺取は、どたん場へ来て見事に背負い投げをくわされた形となって、「あっ、野郎」と、釘抜きの姿が消えた腕木門まで駆けて来てみましたが、南無三です、そこの門札には、何人(なんびと)の目にも分らせずには措(お)かないようなお役所流の書体で、「甲府町方衆詰所(まちかたしゅうつめしょ)通用口」と、認(したた)めてある...
吉川英治 「江戸三国志」
...南無三、何とか救う手段はないか...
吉川英治 「大岡越前」
...「南無三(なむさん)」と...
吉川英治 「三国志」
...「南無三」右に突き...
吉川英治 「三国志」
...「南無三」魏延は冷苞を捨てて野の方...
吉川英治 「三国志」
...南無三、逃げてくれ、逃げ果(お)おせてくれと、彼は祈った...
吉川英治 「私本太平記」
...菊王は、南無三とばかり、そこの境で、牛の尻へもう一ト鞭(むち)、ビシッと当てた...
吉川英治 「私本太平記」
...――やはり正成に直々(じきじき)会う機会を得るまでは――と、南無三、わからぬことを密(ひそ)かに念じていたのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...南無三(なむさん)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...南無三と思ったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...南無三(なむさん)である...
吉川英治 「新・水滸伝」
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