...「南無三宝」と唱えることで仏教の祈りを表す...
...南無三(なむさん)浪に攫(さら)わるる...
泉鏡花 「悪獣篇」
...南無三宝三十銭、支出する小遣がないから払ふ訳に往(ゆ)かない...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...――南無三宝、茶が切れた...
泉鏡花 「薄紅梅」
...南無三寶(なむさんぱう)...
泉鏡太郎 「畫の裡」
...「南無三(なむさん)...
巌谷小波 「こがね丸」
...南無三宝(なむさんぽう)!笹島先生...
太宰治 「饗応夫人」
...南無三、あの女給が、まだいたのである...
太宰治 「俗天使」
...メロスは跳ね起き、南無三、寝過したか、いや、まだまだ大丈夫、これからすぐに出発すれば、約束の刻限までには十分間に合う...
太宰治 「走れメロス」
...カピ長南無三(なむさん)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...……南無三(なむさん)! それはわたしの父だった...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...南無三! 生みの兄弟(はらから)とも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...元治元年、私が中津に行(いっ)て、小幡篤次郎(おばたとくじろう)兄弟を始め同藩子弟七、八名に洋学修業を勧めて共に出府するときに、中津から先(ま)ず船に乗(のっ)て出帆(しゅっぱん)すると、二、三日天気が悪くて、風次第で何処(どこ)の港に入るか知れない、スルと南無三宝、攘夷最中の長州(ちょうしゅう)室津(むろつ)と云う港に船が着(つい)た...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...南無三、紅が流れてきた……...
正岡容 「小説 圓朝」
...南無三(なむさん)津浪が打って来るは...
南方熊楠 「十二支考」
...南無三――ガラリと槍を捨てて作左衛門も腰なる一刀の柄(つか)に手を懸けた瞬間...
吉川英治 「剣難女難」
...南無三、逃げてくれ、逃げ果(お)おせてくれと、彼は祈った...
吉川英治 「私本太平記」
...「南無三、のがれえぬところか」一たんは自害を覚悟されたが、元来、胆(きも)ふとい宮である...
吉川英治 「私本太平記」
...南無三と思ったが...
吉川英治 「新書太閤記」
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