...「南無三宝」と唱えることで仏教の祈りを表す...
...駒下駄(こまげた)で――南無三寶(なむさんばう)...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...南無三(なむさん)物音が...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...南無三(なむさん)してやられしと思ひしかども今更追ふても及びもせずと...
巌谷小波 「こがね丸」
...南無三宝(なむさんぽう)!笹島先生...
太宰治 「饗応夫人」
...南無三宝(なむさんぼう)...
太宰治 「新釈諸国噺」
...燕尾服の手前もあれば、停車場前の理髪店に飛び込み、早く早くとせき立てながら、髪苅(かみか)り、髭剃(ひげそ)り、此れならば大丈夫と鏡を見れば、南無三、頭は仏蘭西(ふらんす)流とやら額(ひたひ)のあたりだけ長く後短(うしろみじか)につまれて、まんまと都風(みやこふう)になりすましたれど、潮風に染めし顔の何処までも田舎らしきが笑止なる...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...「南無三十六童子...
中里介山 「大菩薩峠」
...元治元年、私が中津に行(いっ)て、小幡篤次郎(おばたとくじろう)兄弟を始め同藩子弟七、八名に洋学修業を勧めて共に出府するときに、中津から先(ま)ず船に乗(のっ)て出帆(しゅっぱん)すると、二、三日天気が悪くて、風次第で何処(どこ)の港に入るか知れない、スルと南無三宝、攘夷最中の長州(ちょうしゅう)室津(むろつ)と云う港に船が着(つい)た...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...六郎 南無三、見つかったか...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...南無三宝と謂ったというのは...
柳田國男 「どら猫観察記」
...T「南無三芝居が果てた!」「時遅れては」と半次...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...そこで尺取は、どたん場へ来て見事に背負い投げをくわされた形となって、「あっ、野郎」と、釘抜きの姿が消えた腕木門まで駆けて来てみましたが、南無三です、そこの門札には、何人(なんびと)の目にも分らせずには措(お)かないようなお役所流の書体で、「甲府町方衆詰所(まちかたしゅうつめしょ)通用口」と、認(したた)めてある...
吉川英治 「江戸三国志」
...小六はハッタと睨んで、「やあ何奴、許しもなく仕切り竹を踏み破ってこれへ参るとは不作法千万」「ゆるさっしゃい、この中に拙者の知り人が一名おったゆえ、つい気を急(せ)いてのことでござる」「何、知り人が?」と一同で疑わしげな眼を向け直す間に、すばやく、ツツツと小六と源七の間を摺り抜けてきた侍は、右手(めて)の鉄扇を左の手に持ち直し、いきなり身の悸(すく)むような雷鳴一声、「大月玄蕃ッ動くまい!」「あッ――」うッかりしていた右腕を不意に掴み取られた玄蕃は、思わず恟(ぎょ)ッとして間近にその人を見れば、南無三、編笠の内からゆったり垂れた、脅威の長髯は一目で知れる鐘巻自斎...
吉川英治 「剣難女難」
...「南無三」右に突き...
吉川英治 「三国志」
...南無三、たれもいるわけはない」呟いたものの、それは些かも彼の不安をなだめるものにはならなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...菊王は、南無三とばかり、そこの境で、牛の尻へもう一ト鞭(むち)、ビシッと当てた...
吉川英治 「私本太平記」
...「南無三、のがれえぬところか」一たんは自害を覚悟されたが、元来、胆(きも)ふとい宮である...
吉川英治 「私本太平記」
...「南無三(なむさん)...
吉川英治 「新・水滸伝」
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