...「南無三宝」と唱えることで仏教の祈りを表す...
...南無三、同時に轟然一発、頭(こうべ)を覗(ねら)って打出す短銃(ピストル)...
泉鏡花 「活人形」
...月の光に立寄り見れば、南無三寶...
高山樗牛 「瀧口入道」
...南無三宝(なむさんぼう)...
太宰治 「新釈諸国噺」
...メロスは跳ね起き、南無三、寝過したか、いや、まだまだ大丈夫、これからすぐに出発すれば、約束の刻限までには十分間に合う...
太宰治 「走れメロス」
...カピ長南無三(なむさん)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...……南無三寶(なむさんぼう)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...南無三(なむさん)内の客人が御国法を犯し外国船に乗り込まんとして成らず自首したりとの事にて...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...燕尾服の手前もあれば、停車場前の理髪店に飛び込み、早く早くとせき立てながら、髪苅(かみか)り、髭剃(ひげそ)り、此れならば大丈夫と鏡を見れば、南無三、頭は仏蘭西(ふらんす)流とやら額(ひたひ)のあたりだけ長く後短(うしろみじか)につまれて、まんまと都風(みやこふう)になりすましたれど、潮風に染めし顔の何処までも田舎らしきが笑止なる...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...南無三、此は葉巻だ、喫煙室に葉巻の接待はさうあるべき筈...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...うへつ! 南無三……これはどうぢや!さう言つて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...南無三、紅が流れてきた……...
正岡容 「小説 圓朝」
...南無三です――悪い所へ悪く目ばしこい女が来合わせたもので...
吉川英治 「江戸三国志」
...そこで尺取は、どたん場へ来て見事に背負い投げをくわされた形となって、「あっ、野郎」と、釘抜きの姿が消えた腕木門まで駆けて来てみましたが、南無三です、そこの門札には、何人(なんびと)の目にも分らせずには措(お)かないようなお役所流の書体で、「甲府町方衆詰所(まちかたしゅうつめしょ)通用口」と、認(したた)めてある...
吉川英治 「江戸三国志」
...南無三――ガラリと槍を捨てて作左衛門も腰なる一刀の柄(つか)に手を懸けた瞬間...
吉川英治 「剣難女難」
...南無三、逃げてくれ、逃げ果(お)おせてくれと、彼は祈った...
吉川英治 「私本太平記」
...南無三、たれもいるわけはない」呟いたものの、それは些かも彼の不安をなだめるものにはならなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...菊王は、南無三とばかり、そこの境で、牛の尻へもう一ト鞭(むち)、ビシッと当てた...
吉川英治 「私本太平記」
...南無三(なむさん)――とあなたを見れば...
吉川英治 「神州天馬侠」
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