...「南無三宝」と唱えることで仏教の祈りを表す...
...南無三(なむさん)浪に攫(さら)わるる...
泉鏡花 「悪獣篇」
...駒下駄(こまげた)で――南無三寶(なむさんばう)...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...『南無三宝』私はどうにでもなれと腹をきめ目もくらむ木組みに登って...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...南無三(なむさん)してやられしと思ひしかども今更追ふても及びもせずと...
巌谷小波 「こがね丸」
...南無三宝(なむさんぼう)...
太宰治 「新釈諸国噺」
...南無三、此は葉巻だ、喫煙室に葉巻の接待はさうあるべき筈...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...「南無三、好事(こうず)魔多し」と髯ある人が軽(かろ)く膝頭を打つ...
夏目漱石 「一夜」
...「えつ、南無三、邪魔がはいりをつたわい!」と、補祭はびつくりして叫んだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...南無三! 生みの兄弟(はらから)とも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...南無三、紅が流れてきた……...
正岡容 「小説 圓朝」
...拔足差足 忍び寄つた野兎は 蓆圍ひの隙間から 野菜畑に跳びこんだとたんに係蹄(わな)に引かかる 南無三 とんぼがへりを二つ三つ力まかせに空を蹴る 月を蹴る 月は 山の端に入(は)いるやがて兎は 寢てしまふ 白菜たちが眼を醒す...
三好達治 「兎」
...南無三、何とか救う手段はないか...
吉川英治 「大岡越前」
...新九郎は南無三と...
吉川英治 「剣難女難」
...菊王は、南無三とばかり、そこの境で、牛の尻へもう一ト鞭(むち)、ビシッと当てた...
吉川英治 「私本太平記」
...「南無三、のがれえぬところか」一たんは自害を覚悟されたが、元来、胆(きも)ふとい宮である...
吉川英治 「私本太平記」
...南無三と思ったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...南無三(なむさん)」「舟と舟が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...南無三(なむさん)である...
吉川英治 「新・水滸伝」
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