...「南無三宝」と唱えることで仏教の祈りを表す...
...南無三(なむさん)浪に攫(さら)わるる...
泉鏡花 「悪獣篇」
...南無三宝三十銭、支出する小遣がないから払ふ訳に往(ゆ)かない...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...南無三宝(なむさんぽう)...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...南無三(なむさん)してやられしと思ひしかども今更追ふても及びもせずと...
巌谷小波 「こがね丸」
...「南無三!」僕は死にもの狂いで...
海野十三 「深夜の市長」
...……南無三(なむさん)! それはわたしの父だった...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...南無三、此は葉巻だ、喫煙室に葉巻の接待はさうあるべき筈...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...「南無三、好事(こうず)魔多し」と髯ある人が軽(かろ)く膝頭を打つ...
夏目漱石 「一夜」
...……南無三(モン・ジュウ)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...うへつ! 南無三……これはどうぢや!さう言つて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...六郎 南無三、見つかったか...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...魚のえらを離しさまに手の小指を少し怪我(けが)しけるが痛みは苦にせねど何がな口合(くちあい)がいいたさに南無三(なむさん)...
南方熊楠 「十二支考」
...小六はハッタと睨んで、「やあ何奴、許しもなく仕切り竹を踏み破ってこれへ参るとは不作法千万」「ゆるさっしゃい、この中に拙者の知り人が一名おったゆえ、つい気を急(せ)いてのことでござる」「何、知り人が?」と一同で疑わしげな眼を向け直す間に、すばやく、ツツツと小六と源七の間を摺り抜けてきた侍は、右手(めて)の鉄扇を左の手に持ち直し、いきなり身の悸(すく)むような雷鳴一声、「大月玄蕃ッ動くまい!」「あッ――」うッかりしていた右腕を不意に掴み取られた玄蕃は、思わず恟(ぎょ)ッとして間近にその人を見れば、南無三、編笠の内からゆったり垂れた、脅威の長髯は一目で知れる鐘巻自斎...
吉川英治 「剣難女難」
...南無三、たれもいるわけはない」呟いたものの、それは些かも彼の不安をなだめるものにはならなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...「南無三、のがれえぬところか」一たんは自害を覚悟されたが、元来、胆(きも)ふとい宮である...
吉川英治 「私本太平記」
...――やはり正成に直々(じきじき)会う機会を得るまでは――と、南無三、わからぬことを密(ひそ)かに念じていたのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...南無三(なむさん)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「南無三(なむさん)...
吉川英治 「新・水滸伝」
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