...我も轅(ながえ)を握りてかの少年の群と共に喜びぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...母とは二歳(ふたつ)違ひの姉なる伯母の家に車の轅(ながえ)を下させて...
石川啄木 「葬列」
...恰度二人の俥が轅を下した...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...どうしたはずみか轅(ながえ)から脱けて...
梅崎春生 「庭の眺め」
...塗の轅(ながえ)の牛車ゆるかにすべる御生(みあれ)の日...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...ほんとうは轅(ながえ)にチェルケースじゃなくムージクかチージク〔(それぞれ馬の呼び名)〕を附けるんだったと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...爲に轅の端の上戰車を碎き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...二つの車輪の上に長い梯子(はしご)を渡してその前端を轅(ながえ)にしたものだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その轅(ながえ)をいたずらにある空中の馬に差し出してるかと思われた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何が楽しみに轅棒(かぢぼう)をにぎつて...
樋口一葉 「十三夜」
...砲車の轅(ながえ)...
夢野久作 「戦場」
...ここから轅門までのあいだ...
吉川英治 「三国志」
...轅越(ながえご)しに...
吉川英治 「私本太平記」
...塗(ぬり)の剥(は)げた貧しい輦(くるま)の轅(ながえ)を向ける...
吉川英治 「親鸞」
...そして、蓋(おい)も、御簾(みす)も、轅(ながえ)も、一つ一つになって、めらめらと地上に美しい炎の流れを描いた...
吉川英治 「親鸞」
...大表の轅門(ながえもん)から...
吉川英治 「平の将門」
...おれが先に、ちょっと、取次を頼んでやるから、そこらに、待っていな」放免は、轅門をはいって、白砂のしきつめてある広前をきょときょと見まわし、もう一重(ひとえ)ある右側の平門をのぞきかけると、一隅の雑舎(ぞうしゃ)のうちから、水干(すいかん)姿の小者が、ぱっと、駈けよって、「こらっ...
吉川英治 「平の将門」
...轅(ながえ)の塗りは剥(は)げ落ち...
吉川英治 「源頼朝」
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