...母とは二歳(ふたつ)違ひの姉なる伯母の家に車の轅(ながえ)を下させて...
石川啄木 「葬列」
...母とは二歳(ふたつ)違ひの姉なる伯母の家に車の轅(ながえ)を下させて...
石川啄木 「葬列」
...塗の轅(ながえ)の牛車ゆるかにすべる御生(みあれ)の日...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...塗(ぬり)の轅(ながえ)の牛車(うしぐるま)...
薄田淳介 「白羊宮」
...車の轅折れたりけるを...
太宰治 「右大臣実朝」
...多くの戰馬その濠を渡らんとして將帥の兵車の轅(ながえ)打碎き彼らを後に殘し去る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...すなわち乗り合い馬車の轅(ながえ)の先を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...顫へて居る余の車は長き轅を長く連ねて...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...車の轅(ながえ)と横木を蔓(かずら)で結(ゆわ)いた結び目を誰がどうしても解(と)く事が出来ない」「なあるほど...
夏目漱石 「虞美人草」
...雨(あめ)はふれど雪(ゆき)は降(ふ)れど其處(そこ)に轅棒(かぢぼう)おろさぬ事(こと)なしと口(くち)さがなき車夫(しやふ)の誰(た)れに申せしやら...
樋口一葉 「經つくゑ」
...いかにしたるか車夫(しやふ)はぴつたりと轅(かぢ)を止(と)めて...
樋口一葉 「十三夜」
...何(なに)が樂(たの)しみに轅棒(かぢぼう)をにぎつて...
樋口一葉 「十三夜」
...砲車の轅(ながえ)...
夢野久作 「戦場」
...轅門(えんもん)のそばまで一息に飛んでゆくと...
吉川英治 「三国志」
...み車の轅(ながえ)の下に坐り...
吉川英治 「私本太平記」
...轅(ながえ)のさきは...
吉川英治 「新書太閤記」
...「嫌だっ、嫌だっ」小暴君は、轅へ、足を突っ張って、家来の頭をぽかぽか打ったり、七郎の顔を爪で引っ掻いた...
吉川英治 「親鸞」
...おれが先に、ちょっと、取次を頼んでやるから、そこらに、待っていな」放免は、轅門をはいって、白砂のしきつめてある広前をきょときょと見まわし、もう一重(ひとえ)ある右側の平門をのぞきかけると、一隅の雑舎(ぞうしゃ)のうちから、水干(すいかん)姿の小者が、ぱっと、駈けよって、「こらっ...
吉川英治 「平の将門」
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