...議論は軽輩、功をあせっている者同志のやる事です...
太宰治 「新釈諸国噺」
...何とかいった――軽輩だ」と...
直木三十五 「南国太平記」
...斉彬に目をかけられている家中の軽輩...
直木三十五 「南国太平記」
...軽輩を背負って立つ時が参った」益満が...
直木三十五 「南国太平記」
...素より数ならぬ軽輩の身...
直木三十五 「南国太平記」
...軽輩が継いでくれよう...
直木三十五 「南国太平記」
...同志として、軽輩として、かく、多人数の捕吏を受けることは、武士の面目として、この上もない...
直木三十五 「南国太平記」
...それまでに、十人、二十人死んだとて、軽輩に、よい人物がうんといる」「わが子を呪殺した人物でさえ、助けたいお身だから――成る程」と、宗城は、頷いて「では、身は、身として、別に考えることに致そう...
直木三十五 「南国太平記」
...素町人並に扱われていた軽輩が...
直木三十五 「南国太平記」
...挨拶が終ると、小太郎が「益満は?」「浪士方と、お忙がしそうでござります」「何も聞かぬか」「何か、江戸に、騒ぎを起して、公方様から兵を出させ、薩摩と、長州と、水戸とが連合して、東西から、江戸を衝く、というような――」「薩摩では、誰々が、来ているな」「伊牟田、有村、有馬、奈良原と申しますような方々が、お見えになります」「成る程、軽輩の、暴れ者ばかりだのう」義観が「天下が、苦しくなっているから、上の者は、金が無いと動かぬし、動けぬし、下を動かすには、上に金が無く、上の進退谷(きわ)まっている時には、必ず下から動くものじゃ」「下には、英才がおりますから――」「英才は、いつでも、動くところに生じる...
直木三十五 「南国太平記」
...お前達、軽輩二十人で、天下の難に赴き、日本を双肩に――いいや、吉之助一人、一蔵一人、岩下一人で、天下を双肩に負うくらいの覚悟が無うて、何うする? わしは、お前達が、悉く、その決心で居るとおもうていたに、何事じゃ」吉之助も、一蔵も、俯向いたきりであった...
直木三十五 「南国太平記」
...坐議立談するが如き軽輩な人では...
吉川英治 「三国志」
...それがし如き軽輩を...
吉川英治 「新書太閤記」
...織田家の軽輩で、多分今でも、五十貫か六十貫そこそこの足軽小頭のはずだが」「そんな微賤(びせん)なやつが奉行か...
吉川英治 「新書太閤記」
...軽輩の者などにさえ称(たた)えては...
吉川英治 「新書太閤記」
...士分のうちでは一番下の軽輩だし...
吉川英治 「日本名婦伝」
...義士の多くは、みな軽輩じゃ...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...軽輩も軽輩――とるにたらない若輩(じゃくはい)の自分へ...
吉川英治 「無宿人国記」
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