...さきほどの百右衛門のかずかずの悪口、聞き捨てになりがたく、金内軽輩ながら、おのれ、まっぷたつと思いながらも、殿の御前なり、忍ぶべからざるを忍んで、ただ、くやし涙にむせていましたが、もはや覚悟のほどが極(きま)りました...
太宰治 「新釈諸国噺」
...軽輩は、すぐ下へ降りて、蓑笠をつけた...
直木三十五 「南国太平記」
...調所が「いや、軽輩には、却って見上げた人物がいる...
直木三十五 「南国太平記」
...こういう軽輩上りが...
直木三十五 「南国太平記」
...もし、お前達が、その中の誰一人でも討ったとしたなら、わしは、父に対して、何うしていいか? もし、父上が、あれも処分せい、これも処分せいと仰せられた時、わしは、何うなる、何うすればよい? 又世間から見て、父の処分したのが、あれだけ厳重であるのに、斉彬は、あれみよ、己のために、軽輩共が、上も恐れず重臣を殺したのに、あんな手ぬるい処分しか出来ぬかと、云われた時、わしは何うなる? 吉之助、一蔵――お前達の命と、豊後や、将曹の命と、かけがえになるか? お前は、何んと思うておる? 岩下...
直木三十五 「南国太平記」
...軽輩を慈しめ...
直木三十五 「南国太平記」
...爆発する軽輩の力と申すものに...
直木三十五 「南国太平記」
...斉彬の愛しておった軽輩のために...
直木三十五 「南国太平記」
...斉彬の、遺しておいたこうした形が、だんだん荒れて行くと共に、軽輩の力は、ますます内部で潜興(せんこう)してきた...
直木三十五 「南国太平記」
...軽輩の中の無為な人々が...
直木三十五 「南国太平記」
...上士は、勤王、倒幕の遊説の士が、城下へ入るのは、防いだが、軽輩が、そのために、脱出するのを、とめはしなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...だから(わしは、兄の志を継いで、共々天下の難に赴こうというのに、汝等、わしの肚がわからぬか)とも、考え(不届な)とも、怒り――そうして、ある時には(わしは、まだまだ兄にまでは到らぬから)と、反省もしてみたが、重臣達は、久光を、斉彬の崇拝者として危険に思い、軽輩は、斉彬の敵として、憎んでいるかと思うと、ただ一人、孤独の立場になって、自分を知られぬ苛立たしさに、落ちつけなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...軽輩の青年の頭の中を...
直木三十五 「南国太平記」
...吾等軽輩はやらずにおくものか...
直木三十五 「南国太平記」
...おこぼれば頂戴出来なかった軽輩あがりや物持のせがれ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...槍組の軽輩(けいはい)であったのに...
吉川英治 「篝火の女」
...生涯つとめても軽輩者...
吉川英治 「無宿人国記」
...軽輩(けいはい)の身では...
吉川英治 「山浦清麿」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??