...越えて数月この「武蔵野」を巻軸として短篇数種を合冊した『夏木立(なつこだち)』が金港堂(きんこうどう)から出版されて美妙斎の文名が一時に忽ち高くなった...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...顔のまん中の鼻柱を通る垂直線を軸として...
海野十三 「断層顔」
...この三首のお歌を和歌集の巻軸として最後のとどめの場所にお据ゑになり...
太宰治 「右大臣実朝」
...バイブルを主軸として回転している数万の星ではなかったのか...
太宰治 「如是我聞」
...床うつりが悪かったら如何なる名書画も掛け軸としての価値がなくなる...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...「時」が問題になるところにはそこに変化が問題になる四元世界の一つの軸としてのみ時間は存在する...
寺田寅彦 「春六題」
...物理学的記述の座標軸として時間と並べられていたに過ぎなかった...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...問題の枢軸としているということを...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...政府の樞機は軍事を心軸として囘旋するが故に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...政府の枢機は軍事を心軸として囘旋するが故に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その視点を軸として全世界の体系が構成されるのである...
中井正一 「美学入門」
...その時鉛直線を軸として螺旋形(らせんけい)の道に沿って廻りながら落ちて来る...
中谷宇吉郎 「雪」
...自分の生涯の主軸としてはなさけない氣持がしてならなかつた...
林芙美子 「濡れた葦」
...従つて当時の俳諧界もまたこの一句を中軸として一転せり...
正岡子規 「古池の句の弁」
...それ以来力のある個人を中軸として世界の歴史が動き始めました...
柳宗悦 「民藝の性質」
...その文字の中軸として二つの姿が浮んで来る...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...これらの大臣大連は西方文化との接触と中央集権の努力とをその活動の枢軸としている...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...これらはすべて「春立てり」という暦の知識を軸として回転する歌である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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