...円石を万仞の峰頭より転ずるが如く...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...新蔵はふと眼を傍へ転ずると...
芥川龍之介 「妖婆」
...父と子5・7(夕)この頃京都図書館長を辞めて早稲田大学の図書館に転ずるとかいふ湯浅半月氏は...
薄田泣菫 「茶話」
...見えます……瞳(め)を転ずると...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...進路をどの方向にどれだけ転ずるかというような一番大事な事項を決定する決定因子がどれだけあって...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...彼もくるりと身を転ずると...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その上深入りすることよりもむしろ心を転ずることを求めていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...資本的自己企業に転ずることによって...
中井正一 「「壇」の解体」
...あの人及びその周囲の一行の消息に向って筆を転ずることに致します...
中里介山 「大菩薩峠」
...筆を休めて、眼を転ずると、黄色い女が、額の中で薄笑いをしている...
夏目漱石 「永日小品」
...ことさらな方向に眸子(ひとみ)を転ずる事なしに...
夏目漱石 「行人」
...仕方がないからまた眼を庭の方へ転ずると...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...右のごとく転ずるのはその中の一つだけであって...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...カに転ずるのは「気」の音だけで...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...それを無視することも幸いに転ずることも我々の思いのままになるはずだと思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...きわめて軽い動きによって全くあべこべの状態に転ずるものだから』と」...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは善に用いられなければかえって悪に転ずるからである」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...進んで云えばかかる美術的要素がその作品の主要な価値に転ずる...
柳宗悦 「工藝の道」
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