...じろりとその眼を転ずると...
芥川龍之介 「将軍」
...すばやく話頭を転ずる...
太宰治 「グッド・バイ」
...ふと傍に眼を転ずると...
太宰治 「新樹の言葉」
...先鋒の左に転ずるとともに...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...読者を大衆的に獲得せんとする方向へ転ずる時には...
豊島与志雄 「異邦人の意欲」
...他の方向の光に転ずるとき...
中井正一 「芸術の人間学的考察」
...永遠につづく生命にわれを転ずることができるのでだれにもまして大喜びだ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...あの人及びその周囲の一行の消息に向って筆を転ずることに致します...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼が室(へや)の入口に眼を転ずると...
夏目漱石 「明暗」
...ついに大いに流路を転ずることあたわずして終るがごときものである...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...転句で転ずるのがラジオなどで聴いていると転句のところでまるで喧嘩でもしているように怒鳴る...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...西北反対側の車窓に眼を転ずると...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...オウタハイト及びソサイティー諸島の人口稠密な海岸地方に眼を転ずるならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...力闘の場から身を転ずる時...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...けれど私が眼を転ずるか...
三木清 「科学批判の課題」
...そして頑固な・意地の悪い・圧制的な・論調に転ずる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...だが知識はただちに創作に転ずることができぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...進んで云えばかかる美術的要素がその作品の主要な価値に転ずる...
柳宗悦 「工藝の道」
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