...目を転ずると、杉の木立の隙(ひま)から見える限り、野も山も美しく薄紅葉して居る...
石川啄木 「葬列」
...あたかも水が岩か山かに出遇うと其処(そこ)で屈折して流れを転ずる...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...ふと傍に眼を転ずると...
太宰治 「新樹の言葉」
...今の作家が自家の小主観に埋頭して一歩を此の境外に転ずる能はざるが如き観あるに対して国民性を描けと言ふか...
綱島梁川 「国民性と文学」
...桜井が内務省の参事官で幅を利かせているような話が出ると竹村君は気の乗らぬ返辞をしてふっと話題を転ずるのであった...
寺田寅彦 「まじょりか皿」
...クルリと身を転ずるや...
中里介山 「大菩薩峠」
...筆を休めて、眼を転ずると、黄色い女が、額の中で薄笑いをしている...
夏目漱石 「永日小品」
...その盤上玉を転ずる名演奏は...
野村胡堂 「楽聖物語」
...語が複合するとき上の語の語尾音の最後の母音が他の母音に転ずることがある...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...そのこれを転ずるの器械は...
福沢諭吉 「旧藩情」
...何事にやと問へば今宿舎を転ずるなりといふ...
正岡子規 「従軍紀事」
...狂おしくその思いをよそに転ずるところを見たことがある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いつも予想することのできない動機によって一方の極端から他の極端へと転ずる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは罪に転ずるであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...必然機械の競争に転ずる...
柳宗悦 「工藝の道」
...特に分業に転ずる時...
柳宗悦 「雑器の美」
...同一の欲求品を手に入れながら彼れの貯蓄力は増加する――収入を資本に転ずる便宜は増加する――という結果が起って来るであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...だから倭寇がそういう貿易商に転ずることはいかにも自然なのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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