...さて再び目を背後に転ずる...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...実にすばらしいものだなあ」北川氏の歓喜は勝利の悲哀に転ずる一刹那前のクライマックスに達していた...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...あるいは外交官試験や高等文官試験などに落第したがために実業界に転ずるという如き例は甚(はなは)だ多い...
大隈重信 「現代学生立身方法」
...見えます……瞳(め)を転ずると...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...その疑いのあるものは淘汰(とうた)して他に転ずるかあるいはまた前に述べたこともあるとおり...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...いずれも陰きわまりて陽に転ずる緻密のところである...
中谷宇吉郎 「神仙道と科学」
...睛(せい)を閑所(かんしょ)に転ずる気紛(きまぐれ)の働ではない...
夏目漱石 「虞美人草」
...いたずらに真を舌頭に転ずるものは...
夏目漱石 「三四郎」
...右のような音のある語は常に複合語において音が転ずるのでもなく...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...また多少は農業からさえも転ずるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...どうかこの判決が彼らの幸福に転ずるようにと神々に祈った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...狂おしくその思いをよそに転ずるところを見たことがある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...だが一度それが悪人を拒否する意味に転ずるなら...
柳宗悦 「工藝の道」
...多くの個人的作家が「工藝」を去って「工藝美術」に転ずるのは...
柳宗悦 「工藝の道」
...必然機械の競争に転ずる...
柳宗悦 「工藝の道」
...特に分業に転ずる時...
柳宗悦 「民藝四十年」
...しばしば官が転ずる人に至っては...
柳田國男 「名字の話」
...在来の仏教を捨ててキリスト教に転ずることとは...
和辻哲郎 「鎖国」
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