...じろりとその眼を転ずると...
芥川龍之介 「将軍」
...父と子5・7(夕)この頃京都図書館長を辞めて早稲田大学の図書館に転ずるとかいふ湯浅半月氏は...
薄田泣菫 「茶話」
...もし私が針路を転ずる命令を下そうものなら...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...すばやく話頭を転ずる...
太宰治 「グッド・バイ」
...今の作家が自家の小主観に埋頭して一歩を此の境外に転ずる能はざるが如き観あるに対して国民性を描けと言ふか...
綱島梁川 「国民性と文学」
...ついにさらに真空管ならびにフィルムの音響に転ずるにしたがって...
中井正一 「芸術の人間学的考察」
...クルリと身を転ずるや...
中里介山 「大菩薩峠」
...更に東へ眼を転ずると...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの人及びその周囲の一行の消息に向って筆を転ずることに致します...
中里介山 「大菩薩峠」
...実に手の腹を返すが如く話頭を転ずるのだが...
中原中也 「撫でられた象」
...いずれも陰きわまりて陽に転ずる微密のところである...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...睛(せい)を閑所(かんしょ)に転ずる気紛(きまぐれ)の働ではない...
夏目漱石 「虞美人草」
...それには是非共話頭を転ずる必要があった...
夏目漱石 「行人」
...彼が室(へや)の入口に眼を転ずると...
夏目漱石 「明暗」
...カに転ずるのは「気」の音だけで...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...これらすべてを「歴史」の爆薬に転ずる一筋の黄色な導線にだけは...
服部之総 「新撰組」
...必然機械の競争に転ずる...
柳宗悦 「工藝の道」
...同一の欲求品を手に入れながら彼れの貯蓄力は増加する――収入を資本に転ずる便宜は増加する――という結果が起って来るであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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