...次郎の上に転じると...
芥川龍之介 「偸盗」
...いきなりわたしのそばから馬首を転じると...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...しかし私が精神の眼をこの論証から転じるや否や直ちに...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...くるりと踵(くびす)を転じると...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...それから視野を南へ転じると...
野上豊一郎 「エトナ」
...既知を未知へ転じる際...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...過去(の経験)を未来へ転じることに基づく...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ふいと眼頭(めがしら)の熱くなりそうになった目をいそいで脇へ転じると...
堀辰雄 「木の十字架」
...しかもそのにらみかたが、いかにも好戦的で、いかにもまともに目をさすようで、いかにも露骨に、やるところまでやろう、そして相手の視線をむりにもはずさせよう、というはらを見せたものだったので、アッシェンバッハは、ばつが悪くなって、身を転じると、さくにそって歩きはじめた――もうあの人間のことは気にしまい、とふと決心しながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...そして運河が方向を転じると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...或意味ではよろこびに転じる一番近い感情とも云える...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...機械が主となる時悪に転じる...
柳宗悦 「工藝の道」
...だが一度方向を過つなら悪に転じるであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...工藝問題は自から社会問題に転じる...
柳宗悦 「工藝の道」
...予の妻はとして歩を他の室に転じるのであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...夢から現(うつつ)へ転じる電瞬のような秒間であるが...
吉川英治 「新書太閤記」
...一益が馬の後肢を避けて身を転じると...
吉川英治 「新書太閤記」
...眼を転じるならば...
吉川英治 「随筆 新平家」
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