...兩眼また明を失つた敗殘の軍人の...
石川啄木 「雲は天才である」
...議長席についていた元田副議長から「軍人の激憤を買っております...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...今の寺内首相なども、軍人の癖に、右手を胡瓜(きうり)のやうにぶら下げた儘で、それでゐて首相の椅子にまで就く事が出来た...
薄田泣菫 「茶話」
...いやしくも軍人の鼻先で...
太宰治 「貨幣」
...島田という出征軍人の奥様なのだから...
太宰治 「冬の花火」
...ハース氏はベデカを片手に一人でよく話していたが大尉夫妻はドイツ軍人の威厳を保っているかのように多くは黙っていた...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...軍人の妻となる身は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...機関説という妄説が軍人の信念と相容れないことを明らかにしたばかりではなく...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...特に大臣の演説や政治家や軍人の教化的講演をここから連想させられると...
戸坂潤 「読書法」
...わたしは軍人の子でしてね...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...彼の軍人の大首領たる西郷隆盛すらも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...私はやはり軍人の細君(さいくん)だと教えてやりました...
夏目漱石 「こころ」
...彼は一ヶ月前から在郷軍人の訓練に時折...
原民喜 「壊滅の序曲」
...軍人のような立派な体格の紳士がはいって来ました...
久生十蘭 「キャラコさん」
...陸海軍人の向ふ所は國會に由て定めらるゝ者の如し...
福沢諭吉 「帝室論」
...金糸(きんし)の縫模様(ぬいもよう)ある軍人の襟(えり)...
森鴎外 「文づかひ」
...独逸(ドイツ)軍人の本分を尽して死なして下さい」そう云う中(うち)にポーエル候補生は手探りで探り寄って来て...
夢野久作 「戦場」
...軍人なら軍人のもぐりだろうぜ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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