...同じ死ぬのならお前のドテッ腹へ風穴を穿(あ)けて...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...風穴と稱す...
大町桂月 「妙義山の五日」
...多分火山岩の堆積の間に出来た自然の風穴を利用して...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...出逢ひ次第土手つ腹へ風穴をあけるんだつて――言つて居たさうで」「待つてくれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕のなかにはまた風穴ができたやうだ...
原民喜 「鎮魂歌」
...僕のなかにはまた風穴ができたようだ...
原民喜 「鎮魂歌」
...体験に憧れてゐる少年の僕もそこから底なしの風穴が覗き込むやうな気がしたものだ...
原民喜 「火の子供」
...日本では富士山の十二の風穴がそうである...
久生十蘭 「地底獣国」
...防空壕の掩蓋(えんがい)になっていた吉良(きら)の雑倉の小屋根に風穴があくと...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...忌々しさのあまり相手が誰だらうと出会ひ頭の野郎の横つ腹に風穴をぶちあけて呉れようと思ひながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
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広海大治 「サガレンの浮浪者」
...彼の見えない内心の風穴に目ばりがして貰(もら)えそうなのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...風穴に吸ひ込まれて行くやうな不快な想ひに襲はれた...
牧野信一 「明るく・暗く」
...ドテツ腹に風穴をあけられやうとするんだから...
牧野信一 「環魚洞風景」
...風穴に吸ひ込まれるやうな心細い悪寒を覚えながら...
牧野信一 「バラルダ物語」
...釣鐘型の横腹に拳骨大の風穴があいて無数の蜂が湧き立つてゐた...
牧野信一 「夜見の巻」
...杉木立が風穴をほって捻じまがっている...
横光利一 「夜の靴」
...たれだ!」と風穴の中で物音がした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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