...』軈て出社の時刻になつた...
石川啄木 「札幌」
...軈て亡妻の形見分の時がまいり...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...軈てきっと顔を上げて申しました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...軈て彼奴を倒してやらう...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...軈て『餅(あんも)が焦げてまつせ』と言ふ聲がする...
高濱虚子 「俳諧師」
...軈ておつかさんが出られたので...
長塚節 「竹の里人〔二〕」
...軈ては気力尽きてぐったり動かなくなったのを見済まして...
西尾正 「陳情書」
...俺達の不思議な氣持ちも軈て判るだらうとおもつてゐる...
林芙美子 「或る女」
...通ひの女も軈て挨拶して戻つて行くと...
林芙美子 「浮雲」
...軈てトニィが狂的に指さす個処へ眼を遣ると...
牧逸馬 「土から手が」
...軈て「唯一白」の大雪となる...
正岡容 「下町歳事記」
...軈て私は若い農夫のような出で立ちをした...
松永延造 「職工と微笑」
...それに相違ない……」と軈て彼は独語する如くに云い捨てた...
松永延造 「職工と微笑」
...倫敦は軈て芳香(かおり)高い薔薇の咲く頃となった...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...軈て石垣の岸へ着くと小舟は元のやうに繋(つな)いで置いて...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...この相馬氏も軈て立派に一家をなして業界に重きをなす人となったが...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...師匠は額縁を取り出してコツコツと敲いて音を試したりしていたが、軈て立って、うしろの戸棚から金布(かなきん)をかむせた小枠をとりおろした...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...軈て自由と平等とはその名の如く美しく咲くであろう...
横光利一 「黙示のページ」
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