...軈て健は二階の教室に上つて行く...
石川啄木 「足跡」
...軈て智惠子は、『それでは一寸...
石川啄木 「鳥影」
...軈て信吾の書齋にしてゐる離室(はなれ)に...
石川啄木 「鳥影」
...軈てお定は、懷手した左の指を少し許り襟から現して、柔かい己が頬を密(そつ)と撫(な)でて見た...
石川啄木 「天鵞絨」
...軈て小便をさせて再び床に這入つたと思ふともう又文太郎の高い鼾が始まつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...軈て皆それぞれ盤に向かひ合つて将棋を差し始める」「初めのうちは...
外村繁 「将棋の話」
...軈てこの線香の燃え切る間に茲の實景を歌に咏めと命ぜられた...
長塚節 「竹の里人〔三〕」
...軈て四十雀のような果敢ない足に踏まれても落ちるようになる...
長塚節 「太十と其犬」
...軈て何かの折に、僕の氣持ちをお應へする折もあるでせう...
林芙美子 「或る女」
...軈て、宴が始まり、各名前の書いてある席に著いた...
林芙美子 「或る女」
...按摩さんいくらとるンですか?」「十五圓がきまりね」「へえ……隨分高いものなのね」軈てお神さんは...
林芙美子 「暗い花」
...軈て杉枝が青い蜜柑を盆へのせて持つて來た...
林芙美子 「婚期」
...軈て間もなく秋も終りになり...
林芙美子 「秋果」
...何をしたつてやつてゆけますわ」軈て...
林芙美子 「瀑布」
...軈て日米戦争が始まり...
林芙美子 「瀑布」
...軈て風呂敷包を一つ抱へてふいと外へ出て行つた...
原民喜 「災厄の日」
...軈て「唯一白」の大雪となる...
正岡容 「下町歳事記」
...軈て弟妹達も学校から帰つて来て...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
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