...べら棒があるもんかい...
泉鏡花 「婦系図」
...なにしろべら棒に沢山売れることになっているからなあ...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...べら棒な値段じゃ...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...そんなべら棒な話があるものか...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...こんなべら棒な群像を作る必要もない訳ですからね」三谷は素人探偵の空想を笑った...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...関税のべら棒に高くて...
太宰治 「二十世紀旗手」
...いま市民のひとりのようにその上を闊歩してるセニョオル・ドン・ホルヘ・タニイ――べら棒に長ったらしいが...
谷譲次 「踊る地平線」
...奴等(うぬら)のやうなものに相手に為(さ)れねえでも……ねつから困らねえだア……べら棒め...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...『エ、おい、べら棒な...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...喜八 べら棒め...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...こんなバカべら棒な家が右から左に売れるわけはない...
久生十蘭 「春の山」
...いくら大べら棒の私でもたいていそれがどんな種類の「伯父さん」だかくらいはもうわかっている...
正岡容 「わが寄席青春録」
...外へも出られない」「べら棒め...
吉川英治 「治郎吉格子」
...「どこったって、べら棒め、白浪(しらなみ)の行く先がいえるもんけ」とん、とん、とん、と梯子(はしご)を下りて行った...
吉川英治 「治郎吉格子」
...「切る? 切らない?」「べら棒め...
吉川英治 「治郎吉格子」
...すごい鼻息だな」「べら棒め...
吉川英治 「新・水滸伝」
...べら棒め、飾り物じゃあねえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「べら棒な...
吉川英治 「無宿人国記」
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