...ここは○○市だ」「そんなべら棒な話があるかい...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...こんなべら棒な群像を作る必要もない訳ですからね」三谷は素人探偵の空想を笑った...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...べら棒に大きな、傘の骨みたいに、輻射状に拡がった鉄骨を、じっと見つめていると、フラフラとめまいがする様だ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...正気でこのべら棒ないたずらをやっているのだ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...関税のべら棒に高くて...
太宰治 「二十世紀旗手」
...奴等(うぬら)のやうなものに相手に為(さ)れねえでも……ねつから困らねえだア……べら棒め...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...長州先手の総督九州大名指揮するなんぞと出かけたところはべら棒によけれど知恵がなくって了簡(りょうけん)なくってお尻が早くて長崎なんぞへかけおちなどとはまことに呆れる江南小児の遼来遼来(れろれろ)どころかそれとはかわッてあかん弁慶屁(へ)でも景清...
中里介山 「大菩薩峠」
...子供を相手にするやうなもんだべら棒と...
長塚節 「撃劍興行」
...こんなべら棒な話ってあるかい...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...喜八 べら棒め...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...べら棒な...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...そんなべら棒な話になんて驚されてゐて堪るものか! ――喧嘩だ...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...「べら棒奴!」などと...
牧野信一 「鏡地獄」
...その他の「べら棒奴」とか「あん畜生奴が」等と云ふのは(それがまたこの時非常に屡々二人の間で使はれてゐた...
牧野信一 「南風譜」
...さても客べら棒は...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...「べら棒め、けえったら学校へゆけ……――」(この学校という言葉にも彼から聞く時、開化! があった)...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...「切る? 切らない?」「べら棒め...
吉川英治 「治郎吉格子」
...一体、うちの人はどこに――」といいかけると、かたわらの破れ障子の内から、片脚を土間におろして、体は莚床(むしろゆか)へ横たえていた藤次が、「べら棒な...
吉川英治 「宮本武蔵」
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