...ここは○○市だ」「そんなべら棒な話があるかい...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...檻の高さがべら棒に高いじゃないか...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...奴等(うぬら)のやうなものに相手に為(さ)れねえでも……ねつから困らねえだア……べら棒め...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...べら棒め、汗水たらして働いて取る金だ、お情で戴くのじゃねえ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...喜八 べら棒め...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...「何を! べら棒め! 死にかけた人間を打っちゃらかしとくようなやつが...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...こんなバカべら棒な家が右から左に売れるわけはない...
久生十蘭 「春の山」
...これでなければ櫛でないというべら棒な流行(はや)りかた...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...そんなべら棒な話があってたまるかというので...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...そういってもべら棒に烈しく突き飛ばされた...
正岡容 「小説 圓朝」
...何が動機でああいう大べら棒な芸を演るようになり...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...「べら棒め、けえったら学校へゆけ……――」(この学校という言葉にも彼から聞く時、開化! があった)...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...郵便函から鮭の切身が出るなんてべら棒があるもんですかね...
正岡容 「初看板」
...べら棒に強い、合せて人間ができて居て偉いとなると、さあ、さう無いだろ...
吉川英治 「折々の記」
...まず遠島だ」「べら棒な...
吉川英治 「新・水滸伝」
...漬物を出しているんじゃありませんか」「べら棒め...
吉川英治 「親鸞」
...西瓜買うてくれなはらんか」と、群れから群れへ唄ってくると、「べら棒め、銭がねえや」「ただなら食ってやる」そんな声ばかりだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「べら棒な...
吉川英治 「無宿人国記」
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