...若い鹿より身軽さうに...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...鼠のような身軽さでちょこちょこ走り去った...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...二三日の旅に出るほどにも見えない身軽さであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...町のはだし小僧のような身軽さで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼の身軽さはまたその強力にもまさっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そして青年の身軽さをもってすぐに壁の穴の所へ立った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...軽輩の身軽さとはちがう...
直木三十五 「南国太平記」
...帰りの空荷の身軽さに蹄(ひづめ)を勇ませて...
中里介山 「大菩薩峠」
...くろうとはだしの取引を平気でやり出すだけの身軽さがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...柳の枝から往来へトンボ返りに降りた身軽さは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大抵の身軽さじゃございません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まるで深谷の身軽さが伝染しでもしたように...
葉山嘉樹 「死屍を食う男」
...あんな身軽さで、物々しい障碍物を飛び越えて行く術が、あんなに巧みであつたことなど思ふと、この比喩(アレゴリイ)は少々幼稚に堕して滑稽ですが、何んな追手がさし向けられたところで到底つかまるものではなからうし、よしや一度は引き戻されたとしても、忽ち自由の舞台へ逃れ出してしまふに違ひないなどゝ考へられるのであります...
牧野信一 「女優」
...巧みさと身軽さとを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...証明を終えた答案から離れたような身軽さで...
横光利一 「旅愁」
...何か思いがけない思慮を汲みとった身軽さで椅子を放れた...
横光利一 「旅愁」
...その様子は窓際で戯れている蝶に似た身軽さで...
横光利一 「旅愁」
...籍は脱(ぬ)けている他人同様な奴の身軽さ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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