...前にも後ろにも動くまいと身構える向きもあるようだ...
有島武郎 「二つの道」
...それを黒光りのする両手に持って身構えると...
海野十三 「蠅男」
...そして見えない敵に身構えるように壁によりそって...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...なにか身構えるような恰好で...
大阪圭吉 「白妖」
...岩に手をかける)政吉 (ただ一と打ちと身構える)文太郎 うわっ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...新しい銃を受けとって身構える...
久生十蘭 「キャラコさん」
...死体は何処にあるのか」と問いかけるうちに早や刑事は玄関の前に立ちはだかって油断なく身構える体である...
久生十蘭 「魔都」
...逃げようと身構えるがもう遅い...
北條民雄 「いのちの初夜」
...飛び込もうと身構える...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...期せずして心のうちに身構えるのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...それとなくふところの懐剣を握り締めて身構える...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...隙あらば斬りつけんと身構える...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...獲物をねらふ獣のやうに身構えると速力を倍にして突進した...
牧野信一 「F村での春」
...さて霜どきの蝗(バッタ)のように瘠せたからだを身構えることによって...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...典六追って来て身構える...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...よし来いと身構える...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...物蔭から「フッ」というと間一髪の同時に身構えるという...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...空の雄鶏は残らず来いと身構える――しかし...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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