...斑尾の道を豆ほどの荷馬がゆき...
中勘助 「島守」
...沢田は大いに喜んで座付の行友李風(ゆきともりふう)という作者に書かせてその原稿を我輩のもとへ送り届けてよこした...
中里介山 「生前身後の事」
...どういう道行(みちゆき)をするかが見物(みもの)でございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...多少考えさせられないわけにはゆきませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...なお一心に事のなりゆきを見守っておりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...行水のゆきて去にしと...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...外国人は早口で喋(しやべ)りかけて来たが、ゆき子は黙つて、外国人に躯を寄せて歩くきりだつた...
林芙美子 「浮雲」
...ゆき子は黙つて、浴槽の女達の前へ片脚を入れた...
林芙美子 「浮雲」
...其たねつたへて景樹(かげき)といふうたよみの処にゆきたれば...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...西片町の通は往来(ゆきき)が絶えて...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...巨勢は唯(ただ)母に引かるる穉子(おさなご)の如く従ひゆきぬ...
森鴎外 「うたかたの記」
...こうして一人また一人と落伍(らくご)してゆき...
山本周五郎 「青べか物語」
...登は池之端仲町の「近六」へ訪ねてゆき...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...あの世の父のところへゆきたいと思う...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...そんなことを思いながら文華堂へゆき...
山本周五郎 「へちまの木」
...歩いてゆきながら袂の中で紙包みをひらき...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...成りゆき主義に馴れすぎていた...
吉川英治 「大岡越前」
...とうとう出かけてゆきました...
吉田甲子太郎 「負けない少年」
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