...身勝手な暮しをしてゐる人の常として...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...身勝手な――病(やまい)のために...
泉鏡花 「絵本の春」
...そういうおとよさんははなはだ身勝手な女のように聞こえるけれど...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...好意で加勢してやっているのに身勝手なことを言うなと思ったけれども...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...森山ならば私のこうした身勝手な要求をも...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...徳義とはそんな身勝手なものじゃない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...死ぬるばかりの猛省と自嘲(じちょう)と恐怖の中で、死にもせず私は、身勝手な、遺書と称する一聯(れん)の作品に凝っていた...
太宰治 「十五年間」
...それでよろしいという甚(はなは)だ身勝手なたくらみにすぎないようにも思われますが...
太宰治 「たずねびと」
...身勝手な話だが、「おやすみなさい」という前にどうしてもロング・チェンバーにある我らがお宝のことを熱っぽく語らないではいられなかった...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...いつも政治支配者の身勝手な楽観にひきずられてのことである...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...彼は客観的に見ると(彼の身勝手な主観などはどうでもいい)...
戸坂潤 「思想としての文学」
...もっともそういうタイプに限って使う言葉は身勝手な方言が多くて...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...私の身勝手な願いであろうが...
外村繁 「夢幻泡影」
...身勝手な願いと言われるかもしれぬが...
柳田国男 「雪国の春」
...身勝手ないくつかの「幻影」を後生大切に抱えこんでいることの証拠でしかあるまい...
山川方夫 「愛のごとく」
...身勝手な空想はすべて破れ...
山本周五郎 「初蕾」
...身勝手な考へでは隨分頑固であるけれど...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...(身勝手な兄)と思う遑(いとま)もなかった...
吉川英治 「源頼朝」
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