...(身勝手な)おのれ自身を負かそうとせねばならぬ...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...身勝手な――病(やまい)のために...
泉鏡花 「絵本の春」
...その方が先だったかも知れない」ずいぶん身勝手な理屈をこねている...
梅崎春生 「幻化」
...こんな身勝手なワカラズヤと同居しないで済む...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...身勝手な奴だ」「ふん...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...徳義とはそんな身勝手なものじゃない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...多数のお客様の便利を考えぬ身勝手な仕方であると思い...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...死ぬるばかりの猛省と自嘲(じちょう)と恐怖の中で、死にもせず私は、身勝手な、遺書と称する一聯(れん)の作品に凝っていた...
太宰治 「十五年間」
...それでよろしいという甚(はなは)だ身勝手なたくらみにすぎないようにも思われますが...
太宰治 「たずねびと」
...尤(もっと)も右の通りに申し候えば、身勝手な申分、不孝な申分とも御存じがあろう...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...人に判れば身勝手な身辺や小さい私の文学として判る...
戸坂潤 「思想としての文学」
...勿論私の身勝手な選択によることになるだろう...
戸坂潤 「読書法」
...それは種々の身勝手な願をしに来たり...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...どう云ふわけだ? 強情で身勝手なイライザは...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...身勝手なるいひ掛けせんとは...
森鴎外 「舞姫」
...身勝手な願いと言われるかもしれぬが...
柳田国男 「雪国の春」
...身勝手な考へでは隨分頑固であるけれど...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...(身勝手な兄)と思う遑(いとま)もなかった...
吉川英治 「源頼朝」
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