...「身勝手な望みは捨てて...
梅崎春生 「狂い凧」
...その方が先だったかも知れない」ずいぶん身勝手な理屈をこねている...
梅崎春生 「幻化」
...身勝手なのは、唯それだけではなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...多数のお客様の便利を考えぬ身勝手な仕方であると思い...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...たいへん身勝手なもので...
高神覚昇 「般若心経講義」
...それでよろしいという甚(はなは)だ身勝手なたくらみにすぎないようにも思われますが...
太宰治 「たずねびと」
...死ぬるばかりの猛省と自嘲と恐怖の中で、死にもせず私は、身勝手な、遺書と称する一聯の作品に凝っていた...
太宰治 「東京八景」
...身勝手な話だが、「おやすみなさい」という前にどうしてもロング・チェンバーにある我らがお宝のことを熱っぽく語らないではいられなかった...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...尤(もっと)も右の通りに申し候えば、身勝手な申分、不孝な申分とも御存じがあろう...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...どうも実もって申しにくい――いかにも身勝手な話でございますが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...いつも政治支配者の身勝手な楽観にひきずられてのことである...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...何しろこんな身勝手なことでせっかくお寢みのところをすっかりお騷がせしてしまって……...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...いろいろに身勝手なる説をつけて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...悲しいことを聽いたときの身勝手な苦痛が...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...わがことであって身勝手な思いなしによるものなのであろうと気恥ずかしいような思いをしながら茫(ぼう)と外をながめつつ寝ていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...身勝手なるいひ掛けせんとは...
森鴎外 「舞姫」
...しかしそういう身勝手な施しなので...
柳田国男 「年中行事覚書」
...身勝手な考へでは隨分頑固であるけれど...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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