...その身の代金(しろきん)を払って...
モオパッサン 秋田滋訳 「親ごころ」
...そのお娘御(むすめご)の身の代(しろ)とかにお遣わしの分なのでございますか...
泉鏡花 「海神別荘」
...僧都 残らず身の代と?……はあ...
泉鏡花 「海神別荘」
...身の代金を要求する様な...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...其身の代金にて御年貢米買ひ入れ...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...われを賣りし日――百頭の牛はわが身の代(しろ)なりき...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...軍部自身の代表者を送っておくことは軍部にとって決して有利ではないからでもある...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...身の代になったなら取立ててやるぞ...
直木三十五 「南国太平記」
...彼自身の代助に語った所によると...
夏目漱石 「それから」
...それがイブセンという人は人間の代表者であると共に彼自身の代表者であるという特殊の点を発揮している...
夏目漱石 「模倣と独立」
...木偶の身の代が五百両「両国の活人形(いきにんぎょう)は大層な人気と聞いて...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...「でも、私の身の代金は、年一杯で手取り三十五両と、女衒(ぜげん)が決めて行きました」娘は少し困った顔を挙げます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...高い身の代金を積んで商売女を容(い)れるのも知恵が無い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうぞこの絵姿をおのが身の代りに老い萎(す)たれさせ...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...何をまた! それを聞いて何にするんだ? ヘツ! お前なんかの出る幕ぢや無いよ! 寝呆けたのか! 私の身の代金がいくらだらうとそれがお前さんにどうしたつて言ふんだい! 馬鹿にしちやいけないよ...
三好十郎 「地熱」
...中宮は王命婦(おうみょうぶ)を御自身の代わりに宮のおそばへつけておありになるので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この頃のあの鬼畜のような兵士たちの手中におち・払おうにも払えぬ法外な身の代金を払えとありとあらゆる残忍非道な責苦をうけながら・しかもその思いやその悲惨を訴える道のない境遇におかれている・あの可哀そうな囚人たちのような...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まさかお修身の代りに講義(レクチュア)で生徒さんに御伝授になる訳でも御座いますまいがね...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
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