...一身のためは申すに及ばず...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...お身のためでしょうと思います」総監は...
海野十三 「第五氷河期」
...俺を矢萩の身内にしようとしたロク自身の保身のために?(それとも照子かな?)窓の外を中国人の女が泣きながら...
高見順 「いやな感じ」
...自分一身のために立身出世を求めようとは思わず...
小泉八雲 田部隆次訳 「ろくろ首」
...工場はそれ自身のために特に優れた研究所を有たねばならぬのが今日の情勢である...
戸坂潤 「技術の哲学」
...それはもちろん新聞自身のためであって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...摺(す)れからしの勤番の中で揉(も)まれて来るのが身のためだ」これは駒井を多少けむたがっている老成者の間から出る評判でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...または袷自身のために存在するですか」と云って...
夏目漱石 「野分」
...ただ天武自身のために不利であったという事実があっただけであった...
蜷川新 「天皇」
...止した方が身のためだ...
久生十蘭 「魔都」
...身のためだろうぞ」などと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...自身のためにも都合よく話を変えさせようと思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恋しい子供達の音信(たより)が来て居るかも知れぬと云ふ望(のぞみ)に心を引かれたのと一緒で自身のために此処(こゝ)迄来て居る身内のあるのを予期して居たからである...
與謝野晶子 「帰つてから」
...しかしそれは私個人の倫理である私自身のために建てた私の律である...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...身のためではない」と...
吉川英治 「私本太平記」
...相互して一身のために...
吉川英治 「私本太平記」
...任務自身のための任務をつくして来た父から見ると...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
...真理それ自身のために真理を求めることは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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