...まだ胸が躍っていると云う調子で...
芥川龍之介 「妖婆」
...気違い踊りを躍っている...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...中には花見帰りの男が樽(たる)の尻(しり)を叩いて躍っている図などもあったが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...心臓がコトコトと響を立てて躍っているみたいな按配(あんばい)で...
太宰治 「パンドラの匣」
...躍っている胸をじっと押えつけているような表情をした...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...水中に群がり躍っている...
豊島与志雄 「楊先生」
...芸術家も批評家も一様にこの黒いマスクをかけて躍っているのである...
中井正一 「「壇」の解体」
...その左腕に躍っている昇り龍が...
火野葦平 「花と龍」
...無数の円い顔が黙って大きな口を開(あ)いて躍っているようで...
二葉亭四迷 「平凡」
...ちょうど係蹄(わな)に陥ちた狼のようにカアルの体内に躍っている心臓に...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...細長くて白い部屋の壁の上に窓外の菩提樹の緑をかすかに映しながら躍っている...
「おもかげ」
...男が持って来た本や書物(かきもの)の積み上げてある小卓(こづくえ)の上に日影が躍っている...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...若々しい颯爽な気が躍っている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...気ままに躍っている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...きわどい瞬間を楽しもうとする血がよろこび躍っている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...躍っている化け物にみえる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いかにも朗らかな生の喜びがそこに躍っているように感ぜられる...
和辻哲郎 「樹の根」
...太古の民は木の実を食って躍っている...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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