...三太郎の日記 第一人生と抽象(三〇―三三) 私は今このやうな廣い意味に於いて「抽象」といふ言葉を使ふことを躊躇する...
阿部次郎 「合本三太郎の日記の後に」
...シュリーフェンの計画はベルギーだけでなくオランダの中立をも躊躇する事なく蹂躙するものであった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...何躊躇するものか...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...詰問に対して妻は何の躊躇する容子もなく...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...他の三人が躊躇するは...
大町桂月 「多摩川冒險記」
...買うのを躊躇する人にもしも船乗(ふなのり)調子の船乗物語や...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...また彼らは女学生上がりが奥様風を好んで町人風を装うのを厭がる如く書生上がりの職人も昔の書生風を脱却するに逡巡躊躇するものの如く見える...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...お勝に対して躊躇することができないので...
田中貢太郎 「放生津物語」
...」「なんだって君は躊躇するんだろう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...判然(はつきり)した判断を下すに躊躇するが...
夏目漱石 「『煤煙』の序」
...八」「これを冠つて下さい」「お前は?」「なアに」平次の躊躇するのを面倒臭いと見たか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しばらく躊躇する隙に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何等自信のない研究を急いで発表することは躊躇する...
平林初之輔 「エミイル・ゾラの文学方法論」
...登恵子はもう少しも躊躇することなく凡てを良人の前へ打ち明けて...
細井和喜蔵 「女給」
...彼はそれに実在性と真理性とを認めることに躊躇する...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...同じ家からそれ以上のことがなくて出て行くのをあの人は躊躇することだろうと思うし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼時と推し移つて躊躇することなく...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その主張を躊躇する理由を見出すことができない...
柳宗悦 「工藝の道」
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