...特定の名前に遭逢する毎に何の躊躇もなくドシ/\頁を飛ばして行くことである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...人見には即座に返事をするのが躊躇(ちゅうちょ)された...
有島武郎 「星座」
...彼はすこしも躊躇(ちゅうちょ)することなく...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ちょっと足を止めて躊躇したが...
田中貢太郎 「山姑の怪」
...奥さん……どうぞこちらへ――」と言つて入口のところに立つて躊躇してゐる女を迎へ入れた...
田山録弥 「モウタアの輪」
...侯は更に熟考の必要ありと稱して即諾を與ふるに躊躇したりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...私が躊躇してるまに...
豊島与志雄 「楠の話」
...その駒井の殿様へ掛合いに行ってくれないか」「俺(おい)らが掛合いに行ったところで……」米友はさすがに躊躇(ちゅうちょ)します...
中里介山 「大菩薩峠」
...なおかつ決しかねてしばらく躊躇(ちゅうちょ)していた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...お前何か食うなら看護婦さんに頼んだらいいだろう」「そうね」お延は躊躇(ちゅうちょ)した...
夏目漱石 「明暗」
...八」「これを冠つて下さい」「お前は?」「なアに」平次の躊躇するのを面倒臭いと見たか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まるで長い躊躇(ちゅうちょ)の後の止(や)むを得ない結果のように...
原民喜 「冬日記」
...ネーいらッしゃいヨ」文三は些(すこ)し躊躇(ためらっ)て梯子段を降果てお勢の子舎の入口まで参りは参ッたが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...躊躇(ためら)つて立つてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...もはや躊躇(ちゅうちょ)せず個室の外扉をノックすると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...「躊躇(ちゅうちょ)しているときではない――」八邦夷の胸には朧(おぼ)ろな焦慮があった...
本庄陸男 「石狩川」
...汚れくさったその子の通信箋を一瞥(いちべつ)すると何らの躊躇(ちゅうちょ)もなくこの教室にあらわれ...
本庄陸男 「白い壁」
...失礼でございますが」躇(ためら)いがちに...
山本周五郎 「夕靄の中」
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