...幾度か欄干へ手をかけて幾度か躊躇し...
饗庭篁村 「良夜」
...何でこの状を目睹(もくと)して躊躇(ちゅうちょ)すべき...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...改札口を出るまでは躊躇(ちゅうちょ)せず急いで出たが...
伊藤左千夫 「浜菊」
...一瞬間人々を躊躇させた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...躊躇(ちゅうちょ)している間に...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...彼はなんの躊躇も...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...躊躇(ちゅうちょ)せず...
太宰治 「鴎」
...ありや癖だから」「そんぢやえゝがなあ」といつてお袋は少し躊躇して「さうとあの兼は煩ひでもした樣子はあんめえかねえ」「なあに眞ツ膨れに肥えて來たからなんにも苦勞することはねえよ」「おらあまあ獨りで心配なんだよ...
長塚節 「芋掘り」
...何度も返答に躊躇(ちゅうちょ)した...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...水をお掛け下さいませ」女は何んの躊躇もなく艪(ろ)に寄ると...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「例年のことだが――」平次の躊躇(ちゆうちよ)するのを見て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」八五郎は本當に躊躇を知らない男でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何やら言ひにくさうに躊躇(ちゆうちよ)するのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...躊躇している)政吉 おさんじゃねえか...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...躊躇(ちゅうちょ)してあと戻りをしかけたが...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...一見(いちげん)客でもそうしますから」「客の名前を教えてくれないか」ネグレティが一瞬躊躇したが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...重い扉の前に立って躊躇しながら呼鈴を押した...
松本泰 「日蔭の街」
...こう云う事にはぜひ我輩も立会わずばなるまいテ』彼は何等の躊躇なく...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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