...』と智恵子は稍躊躇(ためら)ひ乍ら...
石川啄木 「鳥影」
...大王は躊躇する事なく攻城を解き...
石原莞爾 「戦争史大観」
......
伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...しばらく躊躇していたが...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...私は躊躇(ちゅうちょ)するところなく事を始めました...
海野十三 「三角形の恐怖」
...のぼることも降りることも躊躇(ちゅうちょ)される...
海野十三 「西湖の屍人」
...又彼女が樋口と呼ばれて何の躊躇(ちゅうちょ)もなく返事をした事実には...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...百姓は折角仕付けても堤防がなければ水が這入りますから麥も稻も取れませぬから躊躇する...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...その理由でござりますかとその男はやや躊躇(ちゅうちょ)してからいった...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...多少挑戦的にも看(み)らるる清川の言葉に躊躇(ちゅうちょ)なく応酬したに違いないのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...ソオルはちよつと躊躇の色を見せたが...
南部修太郎 「死の接吻」
...Kが躊躇(ちゅうちょ)しているので自分で出かけ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...邪魔する人はいないようです」ベナが一瞬躊躇したが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...私は文楽と志ん生とを躊躇(ちゅうちょ)なく最高位におきたい...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...さて其の手を引つ込めて躊躇(ためら)つた...
三島霜川 「平民の娘」
...諸方の俗伝に精しき老人この件に関して秘説を持つと聞いて少しも躇(ためら)わず...
南方熊楠 「十二支考」
...それなら私は躊躇(ためら)はず答へよう...
柳宗悦 「和紙の美」
...一寸躊躇(ためら)ったが...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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