...無政府主義といふ言葉を口にするを躊躇して唯「今度の事」と言はしめた...
石川啄木 「所謂今度の事」
...私はちつとも躊躇せずに書きませう...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...何の躊躇(ちゅうちょ)もなく鎌の刃を引掛けたが...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...陽子はちょっと気後(きおく)れがしたように躊躇(ためら)っていたが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...彼はなんの躊躇も...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...その四二人が躊躇(ちゅうちょ)するのを見て...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...「貧農の救済は一刻も躊躇はならぬ...
戸坂潤 「社会時評」
...どこかに隠れようかと躊躇してるうちに...
豊島与志雄 「霧の中」
...有繋に躊躇して日沒近くなつて其家へ行つた...
長塚節 「開業醫」
...躊躇(ちゅうちょ)なく答えた...
夏目漱石 「二百十日」
...義(ぎ)を見ればいかなることにも躊躇(ちゅうちょ)しなかった...
新渡戸稲造 「自警録」
...見たくもあるがいやな気がしはしないかという不安で躊躇していた...
野上豊一郎 「闘牛」
...今もその躊躇の跡をいぶかりながら吟味しているのであったが...
原民喜 「冬日記」
...躊躇(ちゅうちょ)してあと戻りをしかけたが...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...だが私の注意を恐れて、躊躇している...
松永延造 「職工と微笑」
...と云うに躊躇しないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...躊躇しないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...多くの品が躊躇なく買はれて行くので...
柳宗悦 「赤絵鉢」
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