...門の内には驚く程美事な赤い躑躅(つつじ)の生垣があった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...躑躅は、大久保...
大町桂月 「東京の近郊」
...霧島躑躅(きりしまつつじ)が五株ほどもある...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...躑躅ヶ岡、枝垂桜の老木並木...
種田山頭火 「旅日記」
...ねぶそくな眼に祖母の愛した躑躅の花が赤くうつつた...
辻村もと子 「春の落葉」
...躑躅ヶ崎においでなさるんではねえのでございます」「それではどこにおられるのじゃ」「それがその……」「真直ぐに言ってしまえ」「ア...
中里介山 「大菩薩峠」
...甲斐の国躑躅(つつじ)ヶ崎(さき)の古屋敷でも...
中里介山 「大菩薩峠」
...その周囲に稚(わか)い松だの躑躅(つつじ)だのを普通の約束通り配置した景色は平凡というよりむしろ卑俗であった...
夏目漱石 「明暗」
...一体に大きくなり過ぎてゐたそれらの躑躅の手入れに植木屋を入れた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...いつまでも私の方へ躑躅(つつじ)の茂みごしにその特徴のある眼ざしをそそぎつづけていた...
堀辰雄 「美しい村」
...「躑躅が好く咲いてる...
牧野信一 「地球儀」
...右手の泉水を隔てた躑躅のうしろにあたる浴室の窓だけが...
牧野信一 「まぼろし」
...學校の庭に咲き盛つてゐる躑躅の花を見て説明された事が思ひ出される...
吉江喬松 「山岳美觀」
...それは躑躅であると説いて聽かせた事を...
吉江喬松 「山岳美觀」
...信玄はすぐ甲館躑躅(つつじ)ヶ崎を立ち...
吉川英治 「上杉謙信」
...躑躅(つつじ)ヶ崎(さき)の館(たち)に出入りする者...
吉川英治 「神州天馬侠」
...躑躅(つつじ)ヶ崎(さき)七殿(でん)のうちの桜雲台(おううんだい)千畳(じょう)敷(じき)の広間(ひろま)の東につづいて建(た)ってある...
吉川英治 「神州天馬侠」
...躑躅(つつじ)ヶ崎(さき)が館(やかた)を捨てて行く...
吉川英治 「新書太閤記」
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