...意気な蹠(くるぶし)が動いてゐる...
芥川龍之介 「パステルの龍」
...――白き蹠(あなうら)のなまめき...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...蹠が大きいので風邪をひく人があるかも知れないが...
薄田泣菫 「茶話」
...纔(わず)かに足の蹠(うら)に少し残っているだけである...
谷崎潤一郎 「細雪」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...大陸のライプニツの対蹠の位置にあったイングランドのロック(J. Locke)から始まる経験論は...
戸坂潤 「辞典」
...漱石文化は例えば社会主義やマルクス主義と対蹠的な反対物...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...あまりに明らかに過ぎる対蹠をなしているから...
戸坂潤 「読書法」
...従ってそれと対蹠的に...
外村繁 「落日の光景」
...およそ対蹠的な存在でした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...對蹠的(たいしよてき)に堂々として居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...對蹠的(たいしよてき)に違つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...でっぷりと小肥りの身体と、骨ばった痩躯も、対蹠的だ...
火野葦平 「花と龍」
...常に簡単な階級的真理の相対的或は対蹠的な形態に帰納される!一一・二二...
槇村浩 「華厳経と法華経」
...この點において愛は名譽心と對蹠的である...
三木清 「人生論ノート」
...世界の文化に尽したという全く対蹠的な一事実を...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...蹠の位置はうごかなかった...
室生犀星 「童子」
...横浜のアメリカン・カラーとはおよそ対蹠的な関内の美妓が座をあっせんしてくれた...
吉川英治 「随筆 新平家」
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