...蹠(あしうら)や踵(かかと)の下の砂をすこしずつ攫(さら)って行く...
梅崎春生 「幻化」
...凡(およ)そ対蹠(たいせき)的なものでした...
太宰治 「人間失格」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...へんにぷよぷよした蹠(あしのうら)の肉とを胸の上に感じると...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...しかし彼らの立っていた地盤は今の自然科学のそれとはむしろ対蹠的(たいせきてき)に反対なものであったように見える...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...又そういうもののよい対蹠人である「実際家」的社会科学者も少なくはないが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...大陸のライプニツの対蹠の位置にあったイングランドのロック(J. Locke)から始まる経験論は...
戸坂潤 「辞典」
...之とは対蹠の位置にある「文化政策」の文化のことだ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...それは諸種のイズムと対蹠的に立つイズムである...
豊島与志雄 「愉快な話」
...足蹠(あし)をしらべにかかってみました...
中里介山 「大菩薩峠」
...およそ対蹠(たいせき)的なこの二人の間に...
中島敦 「悟浄歎異」
...およそ対蹠的な存在でした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...それの対蹠であるファッショや強権主義者等までが...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...たとえば江戸川氏や氏と作風を対蹠的に異にする甲賀三郎氏のごときは...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...その對蹠がかへつて或る人々には彼等の精神的類似を目立たせるのだ...
堀辰雄 「聖家族」
...鋪道で飛びついた犬の蹠のひやりとした冷たさを思い出させ...
横光利一 「旅愁」
...まつたく對蹠的な相違をもち...
吉川英治 「折々の記」
...まったく対蹠的(たいしょてき)な主人と家風だったのである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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