...蹠(あなうら)やはき「妖惑(まよはし)」の風おとなへば...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...蹠の綺麗な女は叱言(こごと)一つ言はれずに亭主の顔をさへ踏みつける事が出来る...
薄田泣菫 「茶話」
...大陸のライプニツの対蹠の位置にあったイングランドのロック(J. Locke)から始まる経験論は...
戸坂潤 「辞典」
...蹠の胼胝を切り取ることは...
豊島与志雄 「公孫樹」
...叢に踏み込んだ蹠を何かでちくりと刺された...
豊島与志雄 「月明」
...空間に触る蹠の感じと膝関節の軽い運動とが...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...それは諸種のイズムと対蹠的に立つイズムである...
豊島与志雄 「愉快な話」
...それは貧乏神とは全く対蹠的(たいせきてき)な大財閥が一人控えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...およそ対蹠(たいせき)的なこの二人の間に...
中島敦 「悟浄歎異」
...まったく対蹠的であるのが面白い...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ことごとくショパンと対蹠(たいせき)的な存在であったが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...成程徳右衞門とは全く對蹠的な...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この点で美術の対蹠する南極に立たねばならぬ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...裸の人間の足……乾いて小さくしなびた老人の蹠(あしのうら)がつきだされていた...
久生十蘭 「金狼」
...蹠に感じる岩肌が温泉の底のやうであつた...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...歩くものゝ蹠では霜柱が崩れ...
牧野信一 「剥製」
...まつたく對蹠的な相違をもち...
吉川英治 「折々の記」
...横浜のアメリカン・カラーとはおよそ対蹠的な関内の美妓が座をあっせんしてくれた...
吉川英治 「随筆 新平家」
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