...逐客(ちくかく)となりてアルピイ山を踰(こ)えし旅の憂さ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...(七尺の屏風も躍らばよも踰(こ)えざらん...
上村松園 「軽女」
...七尺の屏風も躍らばよも踰えざらん...
上村松園 「軽女」
...さて平山(ひらやま)一ツを踰(こえ)て坡(さか)あり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ある夜垣を踰(こ)えて入ってきた...
田中貢太郎 「続黄梁」
...終電車重い響を残して帰つた・星があつて男と女・霙ふる、売らなきやならない花をならべる・霙ふるポストへ投げこんだ無心状・ぬかるみをきてぬかるみをかへる不幸はたしかに人を反省せしめる、それが不幸の幸福だ、幸福な人はとかく躓づく、不幸はその人を立つて歩かせる!〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……へんてこな一夜だつた、……酔うて彼女を訪ねた、……そして、とう/\花園、ぢやない、野菜畑の墻を踰えてしまつた、今まで踰えないですんだのに、しかし早晩、踰える墻、踰えずにはすまされない墻だつたが、……もう仕方がない、踰えた責任を持つより外はない……それにしても女はやつぱり弱かつた...
種田山頭火 「行乞記」
...一は馬籠峠(まごめたうげ)を踰(こ)えて妻籠(つまご)に入(い)る...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...彼は凡俗と天才との間には踰ゆべからざるの鴻溝あるを信じ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼は凡俗と天才との間には踰ゆべからざるの鴻溝あるを信じ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...乃ち後より踰(こ)えん」とある...
中島敦 「盈虚」
...蒸気車に乗(のっ)てあの地峡(ちきょう)を踰(こ)えて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...踰函山...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その百三十八北条霞亭の未亡人敬は僅に箱根の関を踰(こ)ゆることを許されて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...春庵は年を踰(こ)ゆるに及ばずして京都より還つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...年二十を踰(こ)えた後(のち)である...
森鴎外 「細木香以」
...精力衆(しゅう)に踰(こ)え...
森鴎外 「渋江抽斎」
...五十を踰(こ)えし母に別るゝをもさまで悲しとは思はず...
森鴎外 「舞姫」
...ただ矩(のり)を踰(こ)えざる段階のみは常人の生涯に適用せられない...
和辻哲郎 「孔子」
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