...それも南瞻部洲下過五百踰繕那乃有地獄(なんせんぶしうのしもごひやくゆぜんなをすぎてすなはちぢごくあり)と云ふ句があるから...
芥川龍之介 「孤独地獄」
...又街を踰(こ)えて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...人々齡(よはひ)四十の上を一つ二つ踰(こ)えたる貴人の驚怖のあまりに氣を喪(うしな)はんとしたるを助け出だしき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...月を踰(こ)ゆれども曇ることなし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...関山難踰者(かんざんこえがたきもの)...
泉鏡花 「一景話題」
...枯(かれ)たる老樹折れて路(みち)に横(よこたは)りたるを踰(こゆ)るは臥竜を踏がごとし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...垣を踰(こ)えてそっと往って窺いた...
田中貢太郎 「蓮香」
...戀(こひ)の輕(かる)い翼(つばさ)で踰(こ)えた...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...孔子の「心の欲する所に従えども矩(のり)を踰(こ)えず」というたのは自由の定義として適切である...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...蒸気車に乗(のっ)てあの地峡(ちきょう)を踰(こ)えて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...穿(うが)って村を出るに高い牆(かき)で取り廻らして踰(こ)ゆる事ならぬから...
南方熊楠 「十二支考」
...心ひそかにこういう神経の過程はどんな工合に踰(こ)えてゆかれるのかと思っていた...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「初夏三日、与諸君取道湖西、抵越前角鹿津、与河池二君別、余輩経若狭、入丹後、観天橋、踰大江山帰、往来十有五日」と、樵歌に記してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...僅に四十歳を踰(こ)えたかとおもはれる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...月を踰(こ)えて枳園は再び遺骨を奉じて入府し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...母は三十歳を踰(こ)えたばかりの女で...
森鴎外 「山椒大夫」
...歓楽も度を踰(こ)えてはならぬと云う戒を...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...五十を踰(こ)えし母に別るゝをもさまで悲しとは思はず...
森鴎外 「舞姫」
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