...人々齡(よはひ)四十の上を一つ二つ踰(こ)えたる貴人の驚怖のあまりに氣を喪(うしな)はんとしたるを助け出だしき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...敢テ規ヲ踰エ法ヲ犯シテ鳳駕ニ近前スル...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...一人の侍女に垣を踰(こ)えて送らした...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「封三娘」
...□心の欲するところに従うてその矩を踰えず――生活の極致...
種田山頭火 「其中日記」
...汝所レ在踰遠...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...内部の矩を踰えない自由を理解してこそ始めてデモクラシーの真の味が分るものと思う...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...孔子の「心の欲する所に従えども矩(のり)を踰(こ)えず」というたのは自由の定義として適切である...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...あるいは矩を踰えるの恐もある...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...蒸気車に乗(のっ)てあの地峡(ちきょう)を踰(こ)えて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...支那の名馬は、周穆王(ぼくおう)の八駿、その名は赤驥、盗驪、白義、踰輪、山子、渠黄、華※、緑耳で、漢文帝の九逸は、浮雲、赤電、絶群、逸驃、紫燕、緑、竜子、駒、絶塵だ、前者は毛色、後者は動作を主に名の因とした...
南方熊楠 「十二支考」
...人間の顔というよすがによって踰(こ)えている...
宮本百合子 「あられ笹」
...大江山を踰(こ)えて帰つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...母は三十歳を踰(こ)えたばかりの女で...
森鴎外 「山椒大夫」
...精力衆(しゅう)に踰(こ)え...
森鴎外 「渋江抽斎」
...踰(こ)えて十一年...
森鴎外 「椙原品」
...(二人は山の中腹を踰(こ)えて前に出で...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...五十を踰(こ)えし母に別るゝをもさまで悲しとは思はず...
森鴎外 「舞姫」
...ただ矩(のり)を踰(こ)えざる段階のみは常人の生涯に適用せられない...
和辻哲郎 「孔子」
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