...第二齣(せつ)の妙は初齣を踰(こ)ゆること一等なりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...七尺の屏風も躍らばよも踰えざらん...
上村松園 「軽女」
...山一重(ひとへ)踰(こえ)て見るに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...枯(かれ)たる老樹折れて路(みち)に横(よこたは)りたるを踰(こゆ)るは臥竜を踏がごとし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...東京から清水峠を踰(こ)えて帰国した時に...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...彼は垣は踰(こ)ゆべきものにあらずとの仮定から出立している...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...内部の矩と外部の矩論語にある「己(おのれ)の欲するところに従えども矩(のり)を踰(こ)えず」の一句こそ実に自由の定義を能(よ)く述べて尽したものであると前号に説明し...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...シテ見れば法律の矩は踰(こ)えないにしても...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...あるいは矩を踰えるの恐もある...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...散じて則(のり)を踰(こ)えざる者は...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...身を延ばして大森林を踰(こ)え...
南方熊楠 「十二支考」
...支那の名馬は、周穆王(ぼくおう)の八駿、その名は赤驥、盗驪、白義、踰輪、山子、渠黄、華※、緑耳で、漢文帝の九逸は、浮雲、赤電、絶群、逸驃、紫燕、緑、竜子、駒、絶塵だ、前者は毛色、後者は動作を主に名の因とした...
南方熊楠 「十二支考」
...お池の水が小さい堰塞(いせき)を踰(こ)して流れ出る溝がある...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...年二十を踰(こ)えた後(のち)である...
森鴎外 「細木香以」
...精力衆(しゅう)に踰(こ)え...
森鴎外 「渋江抽斎」
...大隊長は四十の上を三つ四つも踰(こ)えたらむとおもはるる人にて...
森鴎外 「文づかひ」
...五十を踰(こ)えし母に別るゝをもさまで悲しとは思はず...
森鴎外 「舞姫」
...涙などこぼさぬ曲を……』七尺の屏風は躍るともよも踰(こ)えじ羅綾(らりょう)のたもとは引けばなどか截(き)れざらん壁の高い家と家との路地の空から...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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