...先年西牟婁(むろ)郡安都ヶ峯下より坂泰(ばんたい)の巓(みね)を踰(こ)え日高丹生川にて時を過ごしすぎられたのを...
泉鏡花 「遺稿」
...一は馬籠峠(まごめたうげ)を踰(こ)えて妻籠(つまご)に入(い)る...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...戀(こひ)の輕(かる)い翼(つばさ)で踰(こ)えた...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...乃ち後より踰(こ)えん」とある...
中島敦 「盈虚」
...彼は垣は踰(こ)ゆべきものにあらずとの仮定から出立している...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...乗り踰(こ)える事...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...内部の矩と外部の矩論語にある「己(おのれ)の欲するところに従えども矩(のり)を踰(こ)えず」の一句こそ実に自由の定義を能(よ)く述べて尽したものであると前号に説明し...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...内部の矩を踰えない自由を理解してこそ始めてデモクラシーの真の味が分るものと思う...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...散じて則(のり)を踰(こ)えざる者は...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...支那にも果下馬双脊馬など立ちて高さ三尺を踰(こ)えぬものありその駿者(よきもの)に両脊骨ありという...
南方熊楠 「十二支考」
...今までいくつかの瀬を踰(こ)して来たことでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...踰函山...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...春日左衛門等と(中略)川吸峠を踰えて函館に入り...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...歿するまでには五百人を踰(こ)えた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...往々性癖のために言行の規矩(きく)を踰(こ)ゆるを見た...
森鴎外 「渋江抽斎」
...なんでも鶏が垣を踰(こ)えて行って畠を荒らして困まるということらしい...
森鴎外 「鶏」
......
森鴎外 「遺言三種」
...程(ほど)を踰(こ)えて高ぶり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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