...五 神楽坂路考これほどの才人であったが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...文調は重(おも)に瀬川菊之丞(せがわきくのじょう)(王子路考)中村松江(なかむらまつえ)(里公)岩井半四郎(杜若)の如き女形(おんながた)若しくは市川春蔵(いちかわはるぞう)佐野川市松(さのがわいちまつ)の如き若衆形(わかしゅがた)を描けるを見るべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...そなたは路考(ろこう)に生写し...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...手前の面が路考に似てると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...結ったばかりの路考髷(ろこうまげ)を雪に埋めてあわれなようすをして死んでいた...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...帯は路考結(むすび)にしていたそうだ...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...隕石が路考贔屓の娘ばかり選んで隕ちかかるというわけはなかろうじゃないか...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...路考に引っ掛りのあることに違いない...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...あの路考ッて奴ほど薄情な男はない...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...たしかにお前さんが書いた手紙に相違ないんだな」路考は...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...あちきが若女形の巻頭にのぼり、『お染』や『無間の鐘(かね)』を勤めておりました頃の手紙……」源内先生は驚いて、「路考さん、それは本当か」「なんであちきが嘘など申しましょう...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...浜村屋のやり方は端倪(たんげい)すべからずですからなア」路考の方へ、ジロリと睨みをくれて、「路考さん、あっしはいつか一度言おうと思っていたんだが、いくら立女形(たておやま)の名代(なだい)のでも、あんたのやり方は少し阿漕(あこぎ)すぎると思うんだ...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...話していただくわけにはゆきませんか」路考は...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...自分の頽勢(たいせい)にひきかえて路考の方はいまだに万年若衆...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...古い路考の色文を...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...「伝兵衛、あれを見ろ」伝兵衛が覗いてみると、葎(むぐら)や真菰(まこも)などが、わらわらに枯れ残った、荒れはてた広い庭の真中に、路考髷を結い、路考茶の着物に路考結び...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...木挽町先(まづ)は居なりの由、路考半分すけ也...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...路考茶(ろこうちゃ)だとか...
吉川英治 「死んだ千鳥」
便利!手書き漢字入力検索