...足袋跣足(たびはだし)のまま...
海野十三 「くろがね天狗」
...たちまち跣足(はだし)で鉄砲を担(かつ)いだエチオピアの兵隊サンを連想せざるを得ないのであった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...一浴して一杯なし! 今日は途中で下駄が割れたのでひさしぶりに跣足で歩いた...
種田山頭火 「松山日記」
...跣足(はだし)で庭に飛び出した...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...いつも跣足(はだし)でいたんで...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...十日たゝぬ内に最早(もう)跣足(はだし)で来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...やはり跣足(はだし)であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分は足袋跣足(たびはだし)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...島民たちのように跣足(はだし)でこの石の上を歩いて見ても...
中島敦 「環礁」
...跣足(はだし)でピストルを携え...
中島敦 「光と風と夢」
...叔父も疾からそれは知つて居るが百姓をするものは明日分娩する其晩まで跣足で仕事をする位のことは普通であるのだからそこは少しも苦勞はないのと一つは愈々腹がかうだからといふ時に返してやらなければ彼等雙方の家で仲々引きとるのに故障をいふだらうといふことでおすがには成るたけ樂な仕事をさせて止めて置いた...
長塚節 「芋掘り」
...宗助(そうすけ)は縁(えん)から跣足(はだし)で飛(と)んで下(お)りて...
夏目漱石 「門」
...跣足(はだし)に冷たい芝生を踏んで...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...ツイ跣足(はだし)だつたことを忘れて入りましたので」利三郎は恐る/\顏を出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...己れは馴れた事だ信さんなんぞは足の裏が柔らかいから跣足で石ごろ道は歩けない...
樋口一葉 「たけくらべ」
...喜びのあまり部屋じゅうを跣足(はだし)のままで飛びまわろうとしたが...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...跣足で以て如何なる處へでも自分の身代の鍋釜を携へて歩いて往く...
松本文三郎 「印度の聖人」
...鬼神も跣足(はだし)で逃げ出し...
夢野久作 「近世快人伝」
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