...畢竟(ひつきやう)論者の怯懦不明と云ふ可きのみ...
飯田平作 「帝室論緒言」
...今考えればわしの怯懦(きょうだ)な性質のいたすところ...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...卑怯な学者たちは言う...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...卑怯な態度である...
豊島与志雄 「反抗」
...そして怯懦は遂に真の自由をも建設をも知らずに終るであろう...
豊島与志雄 「文学精神は言う」
...「子供の怯(おび)えるのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...怯(おび)え切った眼の初々(ういうい)しさも十九(やく)より上ではないでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...卑怯(ひけふ)なやうだが折を狙つてゐるうちに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...卑怯な敵艦『オーガスタ』と『ヒューストン』は...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...何かと絶えず生の不安に怯(おび)やかされている私のもう一つの姿は...
堀辰雄 「菜穂子」
...自分の怯惰を幼年期からの変則な家庭の罪にした...
牧野信一 「蔭ひなた」
...卑怯者にならずに自分を押しすすめてゆく途中で...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...「卑怯(ひきょう)じゃ...
森鴎外 「阿部一族」
...こんな風に怯(おく)れがちなお玉の胆(きも)をとりひしいだ事が...
森鴎外 「雁」
...新八をしぜんと怯(ひる)ませたようであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...逸早(いちはや)く武器を捨てて身一つ大事と脱走し去った卑怯者も少なくない...
吉川英治 「新書太閤記」
...怯(ひる)むまいぞ」「――武蔵(むさし)っ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...怯(ひる)み渡ってしまった気ぶりである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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