...彼女は怯(お)ず怯(お)ず椅子(いす)を離れ...
芥川龍之介 「たね子の憂鬱」
...自分ながら持って生まれた怯懦(きょうだ)と牛のような鈍重さとにあきれずにはいられない...
有島武郎 「片信」
...あれはどうもまったく卑怯なことだったのだよ!」私はこの時には泣き出したことを白状しよう...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
......
高見順 「死の淵より」
...卑怯者の刃おちつきはらっているのも道理! このお小姓は家老石藤左近将監(さこんのしょうげん)などの支配をうける...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...「なんだ? 卑怯者だ?……それは柳沢がいったことか...
近松秋江 「うつり香」
...クリストフはそういう一般の怯懦(きょうだ)を笑っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...気怯(きおく)れしたが...
直木三十五 「南国太平記」
...権力におもねる卑怯な歴史家が多いために...
蜷川新 「天皇」
...「手前のすることは一々卑怯(ひけふ)だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...更に自己の責任を遁れようとする卑怯の振舞でさへある...
波多野精一 「時と永遠」
...そのとき突然自分の立てつづけている音に怯え出しでもしたかのように...
堀辰雄 「幼年時代」
...卑怯の振舞いを見せしことなきにあらずや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...よしんばそれが卑怯...
夢野久作 「冥土行進曲」
...その構えに怯(ひる)んだ訳では更々ない...
吉川英治 「剣難女難」
...「怯(ひる)むな」断崖の途中から...
吉川英治 「私本太平記」
...遠浦帰帆(えんぽきはん)ひとりの卑怯者(ひきょうもの)もいなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...怯勇(きょうゆう)無差別に向ってくる...
吉川英治 「源頼朝」
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