...さて、本書刊行の成れるに及びて、跋文なし、人に頼まむ暇はなし、よし/\、この文を添へもし削りもして、その要とある所を摘みて跋に代へむ、など思ひはかりたりしに、今は、日に/\刊行の完結を迫られて、改むべき暇さへ請ひがたくなりたれば、已むことを得ずして、末に年月を加へて、淨書もえせずして、全文をそのまゝに活字に物することゝはなりにたり...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...僕は跋文の中でその本は誰にも与り度くない...
辰野隆 「書狼書豚」
...此著者が大正八年に出版した「仙臺方言集」の跋文の一節であるが...
土井晩翠 「隨筆 藪柑子」
...本書の爲め書かれた跋文にもある通り...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...跋文を寄せて下された小川女史...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...王國維がその跋文を書き...
内藤湖南 「支那目録學」
...月渓の跋文に蕪村の一周忌にこの集を出したのだが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その後刷る版本には表題の上編という文字とこの跋文とは除かれている...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...最後の原稿である「八犬伝跋文(ばつぶん)」はひじょうな名文である...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...君がふとしたことから跋文を紛失したと青い顔をして来たときに思つた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...神亀五年の古鈔跋文中に長王の二字あり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...跋文に「斯依滋兵川人貞観十三年奉勅撰進爾甲撰進之」とあり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...張従正(ちやうじゆうせい)が儒門事親(じゆもんじしん)の跋文...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蘭軒に跋文を草することを命じた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...跋文を引くことを得ない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...小竹の跋文中に見えてゐる君達の所為とは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」跋文(ばつぶん)は香以が自ら草している...
森鴎外 「細木香以」
...跋文(ばつぶん)を読むに...
森鴎外 「渋江抽斎」
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