...彼女の足許に虫がいた...
...父は足許でつまずいて転んだ...
...私は足許を見ながら歩くのが好きだ...
...女性は足許までの服装にも気を使うべきだ...
...道端にはたくさんの石が転がっていて、足許に気をつけなければならない...
...足許のさだかでない...
有島武郎 「秋」
...この野郎」由次も片脚を上げて足許の泥を跳ねとばしたが...
犬田卯 「米」
...電灯が足許(あしもと)についているというさわぎだった...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...一郎の足許で猛烈にあばれだしたから...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...足許に氣をつけなさいつて...
太宰治 「お伽草紙」
...もう足許(あしもと)も暗かった...
徳永直 「冬枯れ」
...足許から小さな蛇が匐い出して...
豊島与志雄 「悪夢」
...足許見えぬも程があります間抜けで腑抜けで奥詰銃隊藁人形(わらにんぎょう)にも劣った人物遊撃隊にも困ったものだよ槍術剣術...
中里介山 「大菩薩峠」
...倉松の足許に這ひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それに足許は、破片といはず、屍といはず、まだ余熱を燻らしてゐて、恐ろしく嶮悪であつた...
原民喜 「夏の花」
...一体幾時頃なのであらう、彼はちよつと眼を開いて見たが、足許の、カーテンの隙間から覗かれる窓の外は暗いのであらう、室内の光りが硝子に反映してゐるだけで外界のものは何も見えなかつた...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...ざくりと足許(あしもと)の砂がくだけるのである...
本庄陸男 「石狩川」
...足許(あしもと)の砂を蹴りつけながら云った...
本庄陸男 「石狩川」
...いきなり足許の蛇籠の目からこぼれ出てゐる拳骨大の石を拾ひあげるや...
牧野信一 「三田に来て」
...陽子の足許の畳の上へ胡坐(あぐら)を掻いて...
宮本百合子 「明るい海浜」
...足許(あしもと)がひどく不安定だった...
山本周五郎 「青べか物語」
...バックは長いことソーントンの足許に寝ていて...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...岩山の岩の荒肌ふき割りて噴き昇る煙とよみたるかもわが立てる足許広き岩原の石の蔭より煙湧くなり平湯温泉噴火の煙の蔭を立去ると我等はひた下りに二三里に亘る原始林の中の嶮しい路を馳せ下った...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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