...若殿の足繁く來るのを胸惡く思ふ者が多かつた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...私がマラルメを足繁く訪れるやうになつた頃...
ヴァレリイ 坂口安吾訳 「〔翻訳〕ステファヌ・マラルメ」
...そんな薄気味悪いところへ足繁く通っていることに内心怖れを抱いているようなところも見えた...
橘外男 「逗子物語」
...そうした彼女の方へ足繁く通いながら...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...私は小さな草原を横ぎつてむかうの閑静な高台の表つきの気に入つた家へ足繁く通ふやうになつた...
中勘助 「きもの」
...わたくしが殆ど毎夜のように足繁く通って来るのは...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...又足繁く未亡人の濤子を訪ねるようになりましたが...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...足繁く出入りしてゐる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...足繁く出入している...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もつと足繁く通ふやうに乞うてるのである...
萩原朔太郎 「宿命」
...この一年コプリがヘアデールパークを足繁く訪れるけれど...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...足繁く通つてゐるロータスといふ花の名前に似た酒場の親爺だつた...
牧野信一 「競馬の日」
...岬の中腹にあるホテルのダンス場(ホール)などに足繁く通つてゐた...
牧野信一 「競馬の日」
...確実な正会員の一人である陶器会社の社長の息子が足繁く訪ねて来たこと...
矢田津世子 「反逆」
...三年頃には我々も足繁く通ったものだ...
山本笑月 「明治世相百話」
...すると、その女と申すのは、川長の娘ではないか」「旦那も、ご承知でいらっしゃいますか」「大阪詰(づめ)でいた頃には、足繁く、啓之助が通ったものだ」「それじゃスッカリ申し上げます...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...紋太夫が柳沢家へ行くことも足繁くなっている――と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...此頃足繁く通って来て豪遊する客があった...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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