...デスクワークが多いので、座板の高さを調節するために足台を買った...
...足台に腰(こし)かけて...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...そして織り手の足で踏む足台に推されて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...でっかい削炎に虫のような泥声をはく親方、火のような熱いなまりが、ガワンーガワンーと打ちさげらるる破壊的な響に混って、断続として、飢えと、疲れにうごめく労働者(おとこだち)の胸板に飛びこんでくる、強烈にはじける、赤さびた鉄骨林の上、棒立につったって、けらのような「笑い」を噛み殺した顔、片っ腹をしみ合し、一尺巾の足台に、ぐっと呼吸を掘りさげ、業をにやした胸くそ、その場にたたきつけてやりたい悪びれが、頭のさきから足の裏まで、冬の牙をとがらし、古茶びんの貪婪さで、鶴嘴のような冷めたさがひやりと湧きたって、鉄骨の胴のなかへダニのようにからみ...
大江鉄麿 「河の上の職場」
...あの朱塗の八足台の卓(しょく)や...
谷崎潤一郎 「細雪」
...居心地のよい片隅に大きな椅子と足台とで楽々と休息していた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...足台に足を載せたまま片隅に腰掛けていた彼女のことを忘れてしまったのだ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...足台をだんだん高くさせたり...
永井荷風 「裸体談義」
...わが乗れる足台は覆(くつが)えされて...
夏目漱石 「薤露行」
...いざと云う時に女の足台を取りはずすと云う趣向なのです」「たとえて云うと縄暖簾(なわのれん)の先へ提灯玉(ちょうちんだま)を釣したような景色(けしき)と思えば間違はあるまい」「提灯玉と云う玉は見た事がないから何とも申されませんが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...こわれた紅い足台があるのを見つけて...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...壊(くず)れた足台の上に坐っていました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...セエラはしばらく足台の上に坐って...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...」セエラは跛(びっこ)の足台にぐたりと坐りました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...ノラは足台を見付けて坐り...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...勝梅さんが不思議がって探り廻しだしたのに吃驚(びっくり)した私は二ツ重ねた足台からおっこって...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...彼が椅子を足台にして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...小さな足台に乗ったまま...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...灰かぶりは足台(あしだい)にこしかけて...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「灰かぶり」
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