...田舎の高等学校並みにしか送って来ないので、とても足りない...
梅崎春生 「狂い凧」
...これだけでは迚(とて)も足りないといふので...
薄田泣菫 「茶話」
...ピストルの響きの紋切り形があまりにうるさく幅をきかせ過ぎて物足りない...
寺田寅彦 「映画時代」
...分量が足りないので...
豊島与志雄 「随筆評論集「文学以前」後記」
...」けれども彼女は眠りが足りないだけだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ついには竜之助の愛し方が足りないばかりでなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...殺しても足りないのね...
中里介山 「大菩薩峠」
...「それは心の足りない者の為に...
中里介山 「法然行伝」
...つまり思念だけでは足りない...
中原中也 「詩と其の伝統」
...それは百姓のいそがしいときになると鳥右さんは人手の足りないやうな家へ手伝ひに来てくれました...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...十中八九は信ずるに足りないが...
野村胡堂 「江戸の昔を偲ぶ」
...医者の手が足りないということで...
火野葦平 「花と龍」
...批評を通過するということだけでは足りない...
三木清 「人生論ノート」
...その虔十といふ人は少し足りないと私らは思ってゐたのです...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...破滅のうちに生きていながらその破滅を意識の正面にうけとってゆくリアリスティックな凜冽さが足りない...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...ただそういう態度で死んだというだけでは足りない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その小男の心は智惠が足りないので...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...それでも足りないように...
吉川英治 「三国志」
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