...とても毎日の糧(かて)をもとめるにも足りないくらいだった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...併し僕には確かに僕の圭角を包んで之を淨化する愛と温情とが足りないに違ひない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そうなったら今までと違ってあなたのほうにも足りないながら仕送りをして上げる事ができましょう...
有島武郎 「或る女」
...黒い白鳥も異とするに足りない――で...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...足りないのはまとまりだけだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...徳が足りないからでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...指の先では食い足りないと思った時は...
中里介山 「大菩薩峠」
...用の足りないこともあるし...
中里介山 「大菩薩峠」
...私にはもの足りない...
平林初之輔 「当選作所感」
...天然の原料ばかりでは足りないので...
牧野富太郎 「植物記」
...自分たちの選んだ級長にあき足りない点があるとき...
宮本百合子 「美しく豊な生活へ」
...時間にすれば数時間にも足りないこれまでの何年間かの生活の補強工作がされる時期として...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...物珍らしく思われたのも怪(あやし)むに足りない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...自分たちがかつてキュロスに恵まれただけを差出すのでは足りないと思い...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「これでは足りないけれど...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...その習慣づけが足りないのである...
吉川英治 「辞典のすすめ」
...そういってもなおいい足りないほどであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...美味は驚くに足りないが...
和辻哲郎 「鎖国」
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