...私はいかにも物足らない存在として映るだろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...二坪には足らない小池の周り...
伊藤左千夫 「奈々子」
...前者はいうに足らないが...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...このまゝ寝るのは何だか物足らないので...
種田山頭火 「其中日記」
...さう大して心を惹くには足らないだらう...
田山録弥 「赤い鳥居」
...骨のないような思想家の書は読むに足らない...
西田幾多郎 「読書」
...それ自体は取るに足らない出来事のことを...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...(b)わたしには(わたしはトランプでいえばクラブのジャックみたいな取るに足らない人間だが)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...決してそんな反省の足らない人ではない...
吉川英治 「折々の記」
...さすが長夜の宴もなお足らないとする百官も...
吉川英治 「三国志」
...「恐るるには足らない」心の奥では呟いてみる...
吉川英治 「三国志」
...すこし足らない蛾次郎(がじろう)だが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...後まで伝えられた聯詠(れんえい)はわずか十吟にも足らない...
吉川英治 「新書太閤記」
...共に事を成すに足らないと見切りをつけたかのように蔑(さげす)む眼を捨てて行った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...居合せた家人郎党は、百名に足らない...
吉川英治 「平の将門」
...それでもまだ足らない...
吉川英治 「野槌の百」
...熊は威嚇(いかく)が足らないと思ったか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...三尺に足らない刀の――刃がこぼれたとか...
吉川英治 「山浦清麿」
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