...もし足の甲の上にたいへんよく切れる鉞(まさかり)を落としたとしたら...
海野十三 「蠅男」
...足の甲は三毛猫の背(せな)のやうに柔かかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...その足の甲を私の布団の下へ突っ込み...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...その足の甲へそうッと自分の唇をつけずにはいられませんでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...我が足の甲射たりとて汝空しく誇り曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...右足の甲の上へ左の外踝(そとくろぶし)を乗せる...
夏目漱石 「虞美人草」
...一本筋を足の甲まで埃(ほこり)を上げて...
夏目漱石 「坑夫」
...足の甲がまたむずむずする...
夏目漱石 「坑夫」
...足の甲でとまってた水が急に脛(すね)まで来た...
夏目漱石 「坑夫」
...その右の膝(ひざ)と足の甲の間を二寸ほど...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...足の甲からはさッと鮮血が迸(ほとばし)った...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...手傷を負った足の甲を撫でながら...
久生十蘭 「あなたも私も」
...足の甲を茅針(つばな)につつかれたりするのも興がある...
正岡子規 「墨汁一滴」
...また鉛毒麻痺とて手の甲と足の甲へ麻痺を覚ゆ...
村井弦斎 「食道楽」
...ずぶりと足の甲へまで泥水が浸った...
室生犀星 「童子」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...足の甲まで浸した水が...
山本周五郎 「さぶ」
...辛うじて足の甲を潤す深さで一帶に流れて來た水が或る場所に及んで次第に一箇所の岩の窪みに淺い瀬を立てゝ集り落つる...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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